2021年 理工学部 シラバス - 海洋建築工学科
設置情報
科目名 | 海洋建築施工法 | ||
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設置学科 | 海洋建築工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 小林 昭男 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | D22D |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 | ||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 海洋空間創造技術である従来の埋立て技術やジャケット式,重力式,浮体式海洋構造物の建設に関する基礎事項を修得することにより,基本的な施工計画が立案できる。 本科目の学修を通して,日本大学教育憲章の「自主創造」を構成する「自ら学ぶ」能力のうちの「豊かな知識・教養を基に倫理観を高めることができる」能力と,「自ら考える」能力のうちの「得られる情報を基に論理的な思考,批判的な思考をすることができる」能力と「事象を注意深く観察して問題を発見し,解決策を提案することができる」能力を養うことができる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
ハイブリッド授業 対面従業を行うと共に,その授業をwebカメラを通じて同時配信する. 本科目では,海洋環境下での代表的な構造形式の海洋構造物の施工方法を学修する。海洋構造物の設計から見た施工管理の経験に基づき,施工に留意した設計や特徴的な施工方法に重点を置いて授業を行う。 授業形態は授業内容の要点や画像のスライド表示と印刷教材を用いたオンデマンドのメディア授業である。 毎回の授業(90分)では,初めに理解すべき重要事項を3つ挙げ(5分),引き続いて各項目の解説を行い(各25分),最後に理解の確認を行う(10分)。 |
履修条件 | 海と建築,建築構造及び材料Ⅰ,海洋建築材料の基礎知識が有することが望ましい。 |
授業計画
第1回 | 【テーマ】ガイダンス 【内容】授業計画:15回の授業の目的と内容が理解できる。 【事前学修】シラバスにより授業範囲を確認すること。moodle掲載のパワーポイントを読むこと。参考書を図書館等で確認すること(120分) 【事後学修】パワーポイントのコピーとノートを用いて本科目で学修する事項を整理すること(120分) |
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第2回 | 【テーマ】海洋建築と海洋開発 【目標】海洋空間と海洋資源を活用するための海洋建築とそれを実現する技術の現状の概要が修得できる。 【学修項目】海洋開発と海洋建築物,海洋建築物の建設の特徴,海洋工事の許可申請・届出 【事前学修】「海と海洋建築」の第1章を読み,海洋建築と海洋建築技術者のあり方を考える(120分) 【事後学修】パワーポイントのコピーとノートを用いて知識を整理すること(120分) |
第3回 | 【テーマ】海洋建築と自然条件 【目標】海洋構造物の建設に重要となる海洋気象,海象,地象が理解できる。 【学修項目】設計条件と施工条件,海洋気象,海象,地象 【事前学修】「海と海洋建築」の第9章を読み,海洋建築物の設計方法を把握しておくこと,moodleの配布資料と参考資料をよく読むこと(120分) 【事後学修】パワーポイントのコピーとノートを用いて知識を整理すること(120分) |
第4回 | 【テーマ】施工施設と作業船 【目標】施工施設と各種作業船の機能を理解すると共に,施工条件下での荷重検討や安定性の必要性を理解し,それぞれの算定方法が修得できる。 【学修項目】稼働率計算,曳航抵抗,静水中の浮体安定,ジャケット式構造物の安定,重力式構造物の安定 【事前学修】moodleの配布資料と参考資料をよく読むこと 【事後学修】パワーポイントのコピーとノートを用いて知識を整理すること(120分 |
第5回 | 【テーマ】海上工事と環境影響 【目標】建設中に生じる可能性のある環境影響を理解し,対策方法が修得できる。 【学修項目】建設中の環境影響,近隣や海域利用者への影響,影響要因と対策 【事前学修】moodleの配布資料と参考資料をよく読むこと(120分) 【事後学修】パワーポイントのコピーとノートを用いて知識を整理すること(120分) |
第6回 | 【テーマ】海洋建築と使用材料 【目標】海洋構造物のに影響を及ぼす環境の区分と現象を理解し,耐久性を向上させるための基礎的な技術が修得できる。 【学修項目】海洋建築に影響を及ぼす波起源の現象,海洋環境区分,構造物の耐久性向上技術の基礎 【事前学修】「海と海洋建築」の第11章を読み,海洋建築材料の基礎事項を把握しておくこと,moodleの配布資料と参考資料をよく読むこと(120分) 【事後学修】パワーポイントのコピーとノートを用いて知識を整理すること(120分) |
第7回 | 【テーマ】上載建築物の施工 【目標】上載建築物の施工方法が修得できる。 【学修項目】建築工事の流れ,鉄筋コンクリート工事,鉄骨工事 【事前学修】moodleの配布資料と参考資料をよく読むこと(120分) 【事後学修】パワーポイントのコピーとノートを用いて知識を整理すること(120分) |
第8回 | 【テーマ】理解度確認試験および解説(1) 【内容】理解度確認問題で知識を確認し,その解答を教科書や学修ノートを使って復習する。 【事前学修】8回までの学修範囲のmoodle配布資料と参考資料で知識を整理すること(120分) 【事後学修】理解度確認問題とその周辺知識を再度復習すること(120分) |
第9回 | 【テーマ】埋立による建築空間創造 【目標】海上空港や都市を海域に創成してきた歴史的背景や課題を理解し,埋立技術と課題の解決方法が修得できる。 【学修項目】海洋空間利用の黎明,埋立の歴史,埋立の沖合展開と海上空港,埋立工事の技術と課題,大空間創出のための新たな試み 【事前学修】インターネットで「埋立」「海上空港」を検索し,工事方法を調べること,moodleの配布資料と参考資料をよく読むこと(120分) 【事後学修】パワーポイントのコピーとノートを用いて知識を整理すること(120分) |
第10回 | 【テーマ】重力式海洋構造物の構造と施工 【目標】重力式海洋構造物の構造的な特徴,施工プロセスと建設機械を理解し,基本的な構造計画や施工計画の立案方法が修得できる。 【学修項目】コンクリート製重力式海洋構造物の事例,荷重と構造の特徴,構造計画の留意点,施工プロセス,各種工事 【事前学修】インターネットで「重力式海洋構造物」を検索し,構造概要を調べること,moodleの配布資料と参考資料をよく読むこと(120分) 【事後学修】パワーポイントのコピーとノートを用いて知識を整理すること(120分) |
第11回 | 【テーマ】ジャケット式海洋構造物の構造と事例 【目標】ジャケット式海洋構造物の構造的な特徴と工夫を理解し,構造計画の基礎事項が修得できる。 【学修項目】ジャケット式海洋構造物の事例,荷重と構造の特徴,構造計画の留意点 【事前学修】インターネットで「ジャケット構造物」を検索し,構造概要を調べること,moodleの配布資料と参考資料をよく読むこと(120分) 【事後学修】パワーポイントのコピーとノートを用いて知識を整理すること(120分) |
第12回 | 【テーマ】ジャケット式海洋構造物の施工 【目標】ジャケット式海洋構造物の施工プロセスと建設機械を理解し,基本的な施工計画の立案方法を修得する。 【学修項目】施工プロセス,各種工事(加工,ヤード工事,進水,積出・運搬,オンサイト工事),全体工程 【事前学修】「海と海洋建築」の第10章を読み,施工プロセスの基礎事項を把握しておくこと,moodleの配布資料と参考資料をよく読むこと(120分) 【事後学修】パワーポイントのコピーとノートを用いて知識を整理すること(120分) |
第13回 | 【テーマ】浮体式海洋構造物の構造と事例 【目標】浮体式海洋構造物の構造的な特徴と工夫を理解し,構造計画の基礎事項が修得できる。 【学修項目】浮体式海洋構造物の事例,荷重・動揺・構造の特徴,係留施設,構造計画の留意点 【事前学修】インターネットで「浮体式構造物」を検索し,構造概要を調べること,moodleの配布資料と参考資料をよく読むこと(120分) 【事後学修】パワーポイントのコピーとノートを用いて知識を整理すること(120分) |
第14回 | 【テーマ】浮体式海洋構造物の施工 【目標】浮体式海洋構造物の施工プロセスと建設機械を理解し,基本的な施工計画の立案方法が修得できる。 【学修項目】施工プロセス,各種工事(加工,ヤード工事,進水,積出・運搬,オンサイト工事),鋼製浮体とコンクリート製浮体の全体工程 【事前学修】「海と海洋建築」の第10章を読み,施工プロセスの基礎事項を把握しておくこと,moodleの配布資料と参考資料をよく読むこと(120分) 【事後学修】パワーポイントのコピーとノートを用いて知識を整理すること(120分) |
第15回 | 【テーマ】理解度確認試験および解説(2) 【内容】理解度確認問題で知識を確認し,その解答を教科書や学修ノートを使って復習する。 【事前学修】第9回~14回までの学修範囲のmoodle配布資料と参考資料で知識を整理すること(120分) 【事後学修】理解度確認問題とその周辺知識を再度復習すること(120分) |
その他
教科書 |
moodleに掲載する印刷教材をダウンロードして事前・事後学修に使用すること。
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参考書 |
前田久明,他 『海と海洋建築』 成山堂書店 2006年 第1版
「海と海洋建築」第3部 第9章~12章は,海洋建築物の建設に関する基礎事項がまとめられているので,よく読んで理解すること。
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成績評価の方法 及び基準 |
評価基準:毎回の小テストへの取組みの合計を30~40点満点,第8回と第15回目の理解度確認問題への取組みの合計を60~70点満点とし,それぞれの成績が60%以上である場合に単位を認定します。 |
質問への対応 | 授業内容で理解できなかった事項がある場合は,授業後に質問内容を整理して質問しましょう。 |
研究室又は 連絡先 |
沿岸気候学研究室 13号館3階1335室 kobayashi.akio@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
月曜 船橋 16:40 ~ 18:10 毎日,5時限がオフィースアワーです。
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学生への メッセージ |
海洋建築の施工は陸上建築では思いもよらない方法で行われます。その方法を楽しく学びましょう. ただし,受講態度が悪い学生は退室させ,受講を中止させることがあります。 |