2021年 理工学部 シラバス - 海洋建築工学科
設置情報
科目名 | 海洋建築の材料と施工法 | ||
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設置学科 | 海洋建築工学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 惠藤・小林(昭) | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | D23B |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 | ||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 建築構造及び材料Ⅰ・Ⅱや材料化学で学んだ事項を応用し,材料の化学的性質や耐久性向上技術が修得でき,海洋構造物の計画,設計,施工において適切な防食方法を選定するための基礎知識が修得できる。 本科目の学修を通して,日本大学教育憲章の「自主創造」を構成する「自ら学ぶ」能力のうちの「豊かな知識・教養を基に倫理観を高めることができる」能力と,「自ら考える」能力のうちの「得られる情報を基に論理的な思考,批判的な思考をすることができる」能力と「事象を注意深く観察して問題を発見し,解決策を提案することができる」能力を養うことができる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
授業形態:ハイブリッド型授業とし,対面授業を行うと共に,その授業をwebカメラを通じて同時に配信する. 本科目では,様々な海洋環境下での海洋構造物の材料の劣化とその要因,耐久性向上技術を学修する。海洋構造物の設計実務における経験に基づき,建設材料の選定および耐久性向上に関する重要事項について授業を行う。 授業資料はmoodleから配布される。または、必要に応じてプリントを配布する。 |
履修条件 | 建築構造及び材料,材料化学を履修していることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | 【テーマ】ガイダンス 【目標】科目内容,授業計画,他の授業との関連が理解できる。 【事前学習】シラバスをよく読むこと。 【事後学修】シラバスを読み返し,参考図書をインターネットや図書館を利用して調べること。 |
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第2回 | 【テーマ】海洋建築と海洋開発 【目標】海洋空間と海洋資源を活用するための海洋建築とそれを実現する技術の現状の概要が修得できる。 【学修項目】海洋開発と海洋建築物,海洋建築物の建設の特徴,海洋工事の許可申請・届出 【事前学修】「海と海洋建築」の第1章を読み,海洋建築と海洋建築技術者のあり方を考える(120分) 【事後学修】パワーポイントのコピーとノートを用いて知識を整理すること(120分) |
第3回 | 【テーマ】海洋環境と建築材料 【目標】海洋構造物の建設に重要となる自然条件,環境区分と主な使用材料が理解できる。 【学修項目】設計条件と施工条件,海洋気象,海象,地象 【事前学修】「海と海洋建築」の第9章を読み,海洋建築物の設計方法を把握しておくこと,moodleの配布資料と参考資料をよく読むこと(120分) 【事後学修】パワーポイントのコピーとノートを用いて知識を整理すること(120分) |
第4回 | ジャケット式構造物の材料・構造・施工 学修目的:ジャケット式構造物の使用材料,構造的な特徴,構造部材への自然の作用,施工プロセス,建設機械の知識が修得できる。 学修項目:ジャケット式構造物の材料,構造,施工 予習:moodleの配布資料と参考資料をよく読むこと(120分) 復習:パワーポイントのコピーとノートを用いて知識を整理すること(120分) |
第5回 | 浮体式構造物の材料・構造・施工 学修目的:浮体式構造物の使用材料,構造的な特徴,構造部材への自然の作用,施工プロセス,建設機械の知識が修得できる。 学修項目:浮体式構造物の材料,構造,施工 予習:moodleの配布資料と参考資料をよく読むこと(120分) 復習:パワーポイントのコピーとノートを用いて知識を整理すること(120分) |
第6回 | 重力式構造物の材料・構造・施工 学修目的:重力式構造物の使用材料,構造的な特徴,構造部材への自然の作用,施工プロセス,建設機械の知識が修得できる。 学修項目:重力式構造物の材料,構造,施工 予習:moodleの配布資料と参考資料をよく読むこと(120分) 復習:パワーポイントのコピーとノートを用いて知識を整理すること(120分) |
第7回 | 上載建築物の材料・構造・施工 学修目的:城砦建築物の構造,材料,施工プロセスを修得できる。 学修項目:重力式構造物の材料,構造,施工 予習:moodleの配布資料と参考資料をよく読むこと(120分) 復習:パワーポイントのコピーとノートを用いて知識を整理すること(120分) |
第8回 | 理解度確認試験および解説(1) 第7回までに学修した事項の理解度確認を確認するための試験(60分)を行い,解答の解説(30分)により知識の定着度と理解度が確認できる。 |
第9回 | 鋼材料の腐食要因と腐食過程 学修目的:海洋環境下での腐食原理や腐食因子が理解できる。 学修項目:腐食要因,腐食形態,腐食過程,環境区分毎の腐食速度 予習:moodleの配布資料と参考資料をよく読むこと(120分) 復習:パワーポイントのコピーとノートを用いて知識を整理すること(120分) |
第10回 | 【テーマ】鋼構造物の耐久性向上技術 【目標】海洋環境下での耐久性向上のために,鋼材の基本的性質を理解し,対策技術が修得できる 【学修項目】鋼材の特徴,外部からの劣化要因の抑制による耐久性向上 【事前学修】moodleの配布資料と参考資料をよく読むこと(120分) 【事後学習】パワーポイントのコピーとノートを用いて知識を整理すること(120分) |
第11回 | 鉄筋コンクリート構造物の劣化要因と劣化過程 学修目的:海洋環境下での腐食要因と腐食過程が理解できる。 学修項目:コンクリート構造の劣化要因(アルカリ骨材反応,凍結融解作用,摩耗),鉄筋の劣化要因(塩害) 予習:moodleの配布資料と参考資料をよく読むこと(120分) 復習:パワーポイントのコピーとノートを用いて知識を整理すること(120分) |
第12回 | 鉄筋コンクリート構造物の耐久性向上技術 学修目的:劣化防止対策による耐久性向上に関する基礎知識が修得できる。 学修項目:材料の選択による耐久性向上,調合による耐久性向上,外部からの劣化要因の抑制,腐食反応の抑制による耐久性向上(電気防食),環境区分ごとの技術の対応と耐用年数 予習:moodleの配布資料と参考資料をよく読むこと(120分) 復習:パワーポイントのコピーとノートを用いて知識を整理すること(120分) |
第13回 | 鉄筋コンクリート構造物の維持管理と補修技術 学修目的:鉄筋コンクリート構造物の維持管理と補修技術に関する基礎知識が修得できる。 学修項目:点検から補修までの流れ,点検・調査と診断とそれらの技術,判断と補修方針,劣化部の補修方法 予習:moodleの配布資料と参考資料をよく読むこと(120分) 復習:パワーポイントのコピーとノートを用いて知識を整理すること(120分) |
第14回 | 建築材料と環境問題 学修目的:環境問題の解決に向けた鋼材料やコンクリート材料の利用と新しい材料の開発の現状が理解できる。 学修項目:鋼材料と環境問題(生産とCO2排出,再利用),鉄筋コンクリート材料と環境問題(生産とCO2排出,再利用),環境に配慮した製品,要求性能に配慮した製品 予習:moodleの配布資料と参考資料をよく読むこと(120分) 復習:パワーポイントのコピーとノートを用いて知識を整理すること(120分) |
第15回 | 理解度確認試験および解説(2) 第9回から第14回に学修した事項の理解度確認を確認するための試験(60分)を行い,解答の解説(30分)により知識の定着度と理解度が確認できる。 |
その他
教科書 |
『海洋建築の材料と施工法 印刷教材』 moodleで配布 2021年
授業では,moodleで配布する印刷教材を使用します。
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参考書 |
前田久明,近藤健雄,増田光一 『海と海洋建築』 成山堂書店 2006年 第1版
『コンクリート名人養成講座』 日経BP出版 2001年
(社)プレストレスト・コンクリート建設技術協会 『海洋コンクリート構造物の防食Q&A』 技報堂出版 2004年 第1版
(社)鋼材倶楽部 『海洋鋼構造物の防食Q&A』 技報堂出 2001年 第1版
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成績評価の方法 及び基準 |
評価基準:毎回の小テストへの取組みの合計を30~40点満点,第8回と第15回目の理解度確認問題への取組みの合計を60~70点満点とし,それぞれの成績が60%以上である場合に単位を認定します。 |
質問への対応 | 随時対応します |
研究室又は 連絡先 |
准 教 授 惠藤浩朗 海洋構造デザイン研究室 eto.hiroaki@*** 特任教授 小林 昭男 沿岸域工学研究室 kobayashi.akio@*** |
オフィスアワー |
火曜 船橋 12:10 ~ 13:20
水曜 船橋 12:10 ~ 13:20
木曜 船橋 12:10 ~ 13:20
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学生への メッセージ |
建設材料は構造物の性能の良否を左右します.この授業で「材料と施工法の達人」になりましょう。 |