2021年 理工学部 シラバス - まちづくり工学科
設置情報
科目名 |
まちづくり人間科学演習
まちづくりを知るためには、「まちを使う人」のことを探求する必要があります
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設置学科 | まちづくり工学科 | 学年 | 1年 |
担当者 | 八藤後・牟田 | 履修期 | 後期 |
単位 | 1 | 曜日時限 | 木曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | E43A |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 | ||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | まちづくりは人間と環境との関係を最適化する作業である したがって、まちづくりを考えるためにはそれを利用する人間そのものを探求している必要がある。 そのためには、人間がどのように機能的に構成されているのか、またそれらが相互にどのように影響を及ぼし、その結果「身体」や「精神」が形作られ、やがてそれらは統合し、環境と適応していくというプロセスをだどっている。本講義においては、人そのものの探求によって、まちという環境に対し、どのような要求を人がもつのか、快適性、安全性とは人間にとってどのような状態をいうのかを、あらためて考究する。そのためには人間の構造だけではなく、環境との多様な関わりに関する既存の知見を学習し、これらを統合化し、人間にふさわしいまちづくりを探求していくことを目的とする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
「ハイブリッド型授業」 (講義と実習)パワーポイントと板書を併用し講義、ならびに実習課題を提示して行う。 ただし今年度は、毎週半数の学生は大学教室において授業を行うが、他の半数の学生はメディアによって行う。 人と建築に関する実務経験を有する教員から6回目以降において本学習内容が実務にどのように活かされるのかを実例を挙げて説明する。 また、COVID-19の感染拡大状況によっては、すべてが「オンライン授業」となることもある。各講義ごとに小課題を課する(CSTポータルII) |
履修条件 | 特になし. |
授業計画
第1回 | 加齢による心身の変化 加齢によりどのような変化が起こるのか。加齢を生理学的、心理的側面から把握し、機能低下はなぜ起こるのか、そしてその変化量は一律ではない。時間軸から見て、機能別にどのように変化していくのか、そして変化(低下)をいかに減速するか、また変化しないものもあることを知り、その機能をいかに生かすかという環境改善を思考するための基礎とする。 【事前学習】資料・テキストをあらかじめ読んでおき、関心をもったキーワードについて自ら調べまとめておく。(30分) 【事後学習】授業内容、テキスト、配布資料に基づいて復習し、授業において出された課題を達成し、そのうえでより学習内容が深まるように関連する参考書籍、文献、ネット情報に自らアクセスし、その内容をまとめておく。(30分) |
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第2回 | 認知症 高齢化の進展により認知症は増加していて、65歳以上の高齢者では平成24年度の時点で、7人に1人程度とされている。なお、認知症の前段階と考えられているMCIという状態を加えると4人に1人となる。高齢社会において、認知症は特別な人がなる特別な疾患ではない。 認知症には、中核症状と周辺症状がみられる。とくに徘徊や日常の不安全行動といった周辺症状は、環境によって改善されることも多い。このような人々が閉鎖された空間に閉じ込められるだけではなく、地域で安心・安全に暮らせるための環境改善を思考するための基礎とする。 【事前学習】資料・テキストをあらかじめ読んでおき、関心をもったキーワードについて自ら調べまとめておく。(30分) 【事後学習】授業内容、テキスト、配布資料に基づいて復習し、授業において出された課題を達成し、そのうえでより学習内容が深まるように関連する参考書籍、文献、ネット情報に自らアクセスし、その内容をまとめておく。(30分) |
第3回 | 循環器系 循環器機能(含む腎機能)と疾患について解説する。人には、さまざまな種類の体液が循環している。それらを機能的に支えているものが心臓、動脈、静脈、リンパ管、リンパ節である。これらは、刺激伝導系である電気信号によって制御されている。その動きは心電図として可視化される。 心疾患はわが国の死亡原因の第2位(第1位は悪性新生物)となっている。これらは各世代において自殺と悪性新生物を除けば常に死亡原因の上位である。しかし、心筋梗塞などを引き起こす虚血性心疾患の要因として、急激な温度変化がそのきっかけとなることがある。こうした住宅の浴室事故は「不慮の事故」として扱われることがあり、実数は定かではない。このように、高齢者や心機能の基礎疾患をもつ人が住宅や地域で安心・安全に暮らせるための環境改善を思考するための基礎とする。 【事前学習】資料・テキストをあらかじめ読んでおき、関心をもったキーワードについて自ら調べまとめておく。(30分) 【事後学習】授業内容、テキスト、配布資料に基づいて復習し、授業において出された課題を達成し、そのうえでより学習内容が深まるように関連する参考書籍、文献、ネット情報に自らアクセスし、その内容をまとめておく。(30分) |
第4回 | 呼吸器系と感染症 呼吸器機能と疾患について解説する。生活や就労環境による環境汚染が社会問題化されている。これらの身体に影響を及ぼす化学物質や建築物に使用されているアスベスト、嗜好品としての喫煙行為などによる有害物質の継続摂取が、人体にどのような影響を及ぼすかを学習する。 これらの身体に影響を及ぼす化学物質や建築物に使用されているアスベスト、嗜好品としての喫煙行為などによる有害物質の継続摂取が、人体にどのような影響を及ぼすかを学習する。 これらはそのほとんどが環境によって悪影響を及ぼしたり、改善されることが多いことを知る。そしてこうした人々が地域で安心・安全に暮らせるための環境改善を思考するための基礎とする。 これらの身体に影響を及ぼす化学物質や建築物に使用されているアスベスト、嗜好品としての喫煙行為などによる有害物質の継続摂取が、人体にどのような影響を及ぼすかを学習する。 これらはそのほとんどが環境によって悪影響を及ぼしたり、改善されることが多いことを知る。そしてこうした人々が地域で安心・安全に暮らせるための環境改善を思考するための基礎とする。 【事前学習】資料・テキストをあらかじめ読んでおき、関心をもったキーワードについて自ら調べまとめておく。(30分) 【事後学習】授業内容、テキスト、配布資料に基づいて復習し、授業において出された課題を達成し、そのうえでより学習内容が深まるように関連する参考書籍、文献、ネット情報に自らアクセスし、その内容をまとめておく。(30分) |
第5回 | 消化器系 消化器系機能と疾患について解説する。これらの機能は比較的よく知られているが、膀胱・直腸、小腸などの疾患により、人工肛門や人工膀胱造設者(オストメイト)がいる。こうした人々がパウチなどを装着して、日常生活やまちにおいてどのような不便や不安、そして不安全な状況にあるのかを知ると同時に、これらは環境によって改善されることも多いことを知る。また公共トイレに広がったオストメイト対応設備について知り、その問題点を探る。そして、こうした人々が地域で安心・安全に暮らせるための環境改善を思考するための基礎とする。 【事前学習】資料・テキストをあらかじめ読んでおき、関心をもったキーワードについて自ら調べまとめておく。(30分) 【事後学習】授業内容、テキスト、配布資料に基づいて復習し、授業において出された課題を達成し、そのうえでより学習内容が深まるように関連する参考書籍、文献、ネット情報に自らアクセスし、その内容をまとめておく。(30分) |
第6回 | 放射能と人体 放射能による災害は、福島第一原子力発電所の事故、さらにはそれ以前に起きている東海村JCO臨界事故などによって広く知られている。我が国以外でも1980年代におけるチェルノブイリ原子力発電所事故が、現在においても大きな環境汚染を引きずっていることが知られている。 放射能汚染は人体にどのような影響があるのか。また農業や漁業における被害と人体への影響はどのようなメカニズムによって説明されているのか。これらのことは必ずしも十分に知られていないことが地域の復興を妨げ、人々への差別を助長している。その背景には人への放射線被曝量と、土壌や海域に与える影響、そしてそれらと人体への影響の関係が必ずしも明確になっていないことが原因である。 本講義においてはこうした放射能による環境汚染の実態と、放射線量が人体にどのような影響があるのか、またそれが時間的経過とともにどのように変化するのか、また土壌や海洋汚染がどのように収束する見込みがあるのかを、すでにわかっていること、そしていまだはっきりとはわかっていないことも含め解説する。まちの復興の見通しなど地域で安心・安全に暮らせるための環境改善を思考するための基礎とする。 【事前学習】資料・テキストをあらかじめ読んでおき、関心をもったキーワードについて自ら調べまとめておく。(30分) 【事後学習】授業内容、テキスト、配布資料に基づいて復習し、授業において出された課題を達成し、そのうえでより学習内容が深まるように関連する参考書籍、文献、ネット情報に自らアクセスし、その内容をまとめておく。(30分) |
第7回 | 子どもと発達(定型発達) 「子どもは小さな大人ではない」と言われる。これはなにを意味するのか。発生学的に見た人の誕生と発達について概説するとともに、発達の過程で体得するものが環境によってどのように影響するのか、子育てについてよい環境はどのようなものをいうのか、さまざまな知見を紹介し、「子育てまちづくり」を標榜する自治体は何をしているのかを学習する。また、生活における危険回避に関する能力をいかに会得しているのか、子どもと遊び(公園遊具)からその有効性、危険性について思考するための基礎とする。 【事前学習】資料・テキストをあらかじめ読んでおき、関心をもったキーワードについて自ら調べまとめておく。(30分) 【事後学習】授業内容、テキスト、配布資料に基づいて復習し、授業において出された課題を達成し、そのうえでより学習内容が深まるように関連する参考書籍、文献、ネット情報に自らアクセスし、その内容をまとめておく。(30分) |
第8回 | 知的障害 「知的能力障害(知的発達症)」とも表記され、108万2千人といわれている。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、学校や経験での学習のように全般的な精神機能の支障によって特徴づけられる発達障害であり、比較的よく知られている。しかし値その特性については重度から軽度までさまざまであり、個人差もある。こうした多様性があることを知ったうえで、こうした障害をもつ人々が、日常生活やまちにおいてどのような不便や不安、そして不安全な状況にあるのかを知ると同時に、これらは環境によって改善されることも多いことを知る。そしてこうした人々が地域で安心・安全に暮らせるための環境改善を思考するための基礎とする。 発達障害 脳の機能的な問題により生じる疾患であり、日常生活、社会生活、学業、職業上における機能障害がみられる状態をいう。神経発達障害/神経発達症とも表記される。これらは成人期においても継続し、さまざまな社会的困難を強いられることがある。医師から発達障害と診断された人は、48万1千人と推計されているが、文科省によれば可能性のある児童生徒の6.5%程度の在籍率とされているが、横浜市の調査では人口の9%程度という推計もある。発達障害とは社会生活に不都合があることが共通しているが、どのような生活上の不利をもたらされているのかは人によって多様である。 とくに最近では、聴覚(音)過敏、視覚(光)過敏、臭気(におい等化学物質)過敏などが知られ、まちにはこれら多くの不必要な刺激があふれ、こうした人々の外出や学習、就労などを妨げている。こうした障害をもつ人々が、日常生活やまちにおいてどのような不便や不安、そして不安全な状況にあるのかを知ると同時に、これらは環境によって改善されることも多いことを知る。そしてこうした人々が地域で安心・安全に暮らせるための環境改善を思考するための基礎とする。 【事前学習】資料・テキストをあらかじめ読んでおき、関心をもったキーワードについて自ら調べまとめておく。(30分) 【事後学習】授業内容、テキスト、配布資料に基づいて復習し、授業において出された課題を達成し、そのうえでより学習内容が深まるように関連する参考書籍、文献、ネット情報に自らアクセスし、その内容をまとめておく。(30分) |
第9回 | 精神障害 統合失調症、うつ病などが代表的疾患である。とくにわが国において、うつ病をはじめとする気分障害患者数は1996年の43.3万人から2008年には104.1万人と著しく増加している。また生涯有病率が3~7%といわれている。また、障害者数全体では392万4千人であり、自分自身や家族、職場など多くの人がかかわっていく身近な疾患といえる。またわが国の20~40歳代の死亡原因として際立つ自殺の要因となっていることが知られている。 これらは、どのようなメカニズムで起こるのかを生理学的側面だけでなく、家庭、職場、学校、地域社会、そして災害などの環境要因によって引き起こされることを理解し、それらの予防にどのような対策を講じることができるのかを考察する。 またこうした障害をもつ人々が、日常生活やまちにおいてどのような不便や不安、そして不安全な状況にあるのかを知ると同時に、これらは環境によって改善されることも多いことを知る。そしてこうした人々が地域で安心・安全に暮らせるための環境改善を思考するための基礎とする。 【事前学習】資料・テキストをあらかじめ読んでおき、関心をもったキーワードについて自ら調べまとめておく。(30分) 【事後学習】授業内容、テキスト、配布資料に基づいて復習し、授業において出された課題を達成し、そのうえでより学習内容が深まるように関連する参考書籍、文献、ネット情報に自らアクセスし、その内容をまとめておく。(30分) |
第10回 | 姿勢と歩行の負担、ならびに労働負荷と疲労 疲労はさまざまな定義や測定方法がある。疲労について科学的に知ること、そして日常的な多様な動作に関する疲労感、労働負荷を計測することによって、快適な生活環境、まちづくり、そして職場環境の構築が可能となる。このような疲労研究は、産業革命以降、人間工学分野で大きく発展した。ここではそうした疲労の計測法そして様々な動作や労働における負荷量に関して知ることによって、より身体や心理的な負荷の少ない動作方法や環境づくりが可能となることを学習すし、人々が地域で安心・安全に暮らせるための環境改善を思考するための基礎とする。 【事前学習】資料・テキストをあらかじめ読んでおき、関心をもったキーワードについて自ら調べまとめておく。(30分) 【事後学習】授業内容、テキスト、配布資料に基づいて復習し、授業において出された課題を達成し、そのうえでより学習内容が深まるように関連する参考書籍、文献、ネット情報に自らアクセスし、その内容をまとめておく。(30分) |
第11回 | 空間知覚 視覚情報によって、部屋の広さや、高さなど、さらには質感を認知することは知られている。それ以外にも、人は部屋の中に入ってから聞き取る音の周波数帯ごとに異なった反射を認識し、部屋の広さばかりでなく形状までも認知することができる。 また空間知覚による快適性、もしくは不安といったさまざまな感情を、空間によって呼び覚ますことがある。空間の快適性を求めるためには、こうした人の空間認知について知ることが必要である。従来から認知心理学、建築計画学などにおいて研究が進んできたが、視覚障害者が空間をどのように認知・認識しているかという研究から、新たな知見を得ることもできるようになった。また、視覚障害者用誘導ブロックや触地図が、視覚障害者にどのように知覚されているのか、空間把握に貢献しているのかその現状と問題点についても触れる。 視覚障害者の生活環境もしくはまちづくりにおける安全と快適性の視点においても重要である。 この講義では、それらの空間認知に関する一般的な知見と共にこれからのまちづくりや建築計画に役に立つ空間設計の方法などについて思考するための基礎とする。 【事前学習】資料・テキストをあらかじめ読んでおき、関心をもったキーワードについて自ら調べまとめておく。(30分) 【事後学習】授業内容、テキスト、配布資料に基づいて復習し、授業において出された課題を達成し、そのうえでより学習内容が深まるように関連する参考書籍、文献、ネット情報に自らアクセスし、その内容をまとめておく。(30分) |
第12回 | 心理、行動の把握と研究 まちづくりや建築計画において、人々が一定の空間の中でどのような行動をとるのか、またどのような心理状態になるのかを空間評価において実験、調査・観察する場面がある このように、人々の内面を知り、人々の行動を把握し、まとめていくのか。こうした研究手法についてまちづくりや建築計画における事例を紹介しながら、今後のまちづくりや建築空間の設計において役立つ様々な研究手法を発展的に思考するための基礎とする。 【事前学習】資料・テキストをあらかじめ読んでおき、関心をもったキーワードについて自ら調べまとめておく。(30分) 【事後学習】授業内容、テキスト、配布資料に基づいて復習し、授業において出された課題を達成し、そのうえでより学習内容が深まるように関連する参考書籍、文献、ネット情報に自らアクセスし、その内容をまとめておく。(30分) |
第13回 | 人が人とかかわる物理的距離などが心理的影響に及ぼすもの 相互関係ソシオペタル、ソシオフーガル 都市の中で、人々は相互の親密度や自らの快適性を根拠として、他者とかかわる物理的な距離感を保ちながら生活している。これらを「領域」と考えると、自分の意図しない領域に他者が侵入すると不快感や恐怖心を起こし、他者が大きく距離をとると疎外感を感じる。このように人と人との距離感や流動性、視線など物理的、心理的そして社会学的な視点によって、人々が他者とどのようなかかわりを望むのかがわかると、都市の中の通路や広場公園などの設計においてより快適性のある空間を作ることができる 。人々が地域で安心・安全に暮らせるための環境改善を思考するための基礎とする。 【事前学習】資料・テキストをあらかじめ読んでおき、関心をもったキーワードについて自ら調べまとめておく。(30分) 【事後学習】授業内容、テキスト、配布資料に基づいて復習し、授業において出された課題を達成し、そのうえでより学習内容が深まるように関連する参考書籍、文献、ネット情報に自らアクセスし、その内容をまとめておく。(30分) |
第14回 | 群衆と密度、群衆行動と災害、パニック、安心バイアス まちづくりや建築空間の設計において、人々の流動性・対流性に関してさまざまな研究がなされている。それらは大別すると、日常的な流動、そして非常時・災害時などにおける避難行動を代表とした特殊な流動性についても知られている。これら日常そして非日常の場面において、空間の作り方によって人がどのような行動をするのかを学習する。この知見を生かさない空か設計は、それによって人々の安全性や快適性が脅かされることがある。例えば、大地震があった時に、高台へ避難する行動はその最適経路をシミュレーションする手法がある。また大地震があった時に直ちに避難行動を起こした集団とその場にとどまって被害を受けた集団とがある。これらの既存研究から、避難行動な適したまちづくりの手法が生かされると考えられている。 この講義では人が集団となって行動した時の、行動特性を日常と非日常の両面から解明し、それらを建築や都市・まちづくりにどのように生かしていくかを学習し、人々が地域で安心・安全に暮らせるための環境改善を思考するための基礎とする。 【事前学習】資料・テキストをあらかじめ読んでおき、関心をもったキーワードについて自ら調べまとめておく。(30分) 【事後学習】授業内容、テキスト、配布資料に基づいて復習し、授業において出された課題を達成し、そのうえでより学習内容が深まるように関連する参考書籍、文献、ネット情報に自らアクセスし、その内容をまとめておく。(30分) |
第15回 | 人間ー機械システムの信頼性と事故 ヒューマンエラー 建築や機械設備、製品などにおいてさまざまな事故が起こっている。 こうした事故は「ヒューマンエラー」として人為的なミスが指摘されることが多い。しかし、これらの背景には、人間が扱う建築、設備機械などを総称とした「環境システム」自体に問題があることが多い。 本来、人間はミスを犯すものであるという前提に立ち、こうした環境システムはヒューマンエラーに常に対応しなければならない。機械工学の分野では、戦前から人間工学としてこうしたヒューマンエラーに関する多くの知見が集められ、今日の安全対策へとつながっている。 本講義においては、環境システムにおいて起こった多様な事故事例を取り上げ、なぜそのような事故が起こったのか、これを起こさないようにするためにどうすれば良いのかを考察し、新たな「まちづくりにおける環境システムの改善」という視点から考察し、人々が地域で安心・安全に暮らせるための環境改善を思考するための基礎とする。 【事前学習】資料・テキストをあらかじめ読んでおき、関心をもったキーワードについて自ら調べまとめておく。(30分) 【事後学習】授業内容、テキスト、配布資料に基づいて復習し、授業において出された課題を達成し、そのうえでより学習内容が深まるように関連する参考書籍、文献、ネット情報に自らアクセスし、その内容をまとめておく。(30分) |
その他
教科書 |
とくにない。授業において資料等を配布する。
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参考書 |
『福祉住環境コーディネーター2級 公式テキスト 改訂5版』 東京商工会議所 第5版
前半部分に触れます。
後半部分は、住宅都市のユニバーサルデザインにも役立ちます。
福祉住環境2級の受験者にも役立ちます。
随時、授業中に紹介する。
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成績評価の方法 及び基準 |
出席は70%以上であることが、成績評価がされる条件である。 毎回実施される課題採点(100%) |
質問への対応 | 講義の前後、もしくはメールにより受け付ける。 メールでの回答は、次回以降の講義で回答する場合もある。 |
研究室又は 連絡先 |
研究室は、第一回講義で開示する。 E-mail 八藤後(事務担当兼) yatogo.takeshiアットマークnihon-u.ac.jp 牟田 muta.satokoアットマークnihon-u.ac.jp アットマークを @(半角文字)に置き換えてください。 |
オフィスアワー |
火曜 駿河台 12:10 ~ 13:00 他の授業が終わった後など随時
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学生への メッセージ |
ヒトについての理解は「まち」を理解し,「まちづくり」をするための一歩です. 一緒に学んでみませんか. 福祉住環境コーディネーター2級の受験者にも役立ちます。 |