2021年 理工学部 シラバス - まちづくり工学科
設置情報
科目名 | まちづくりと職能 | ||
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設置学科 | まちづくり工学科 | 学年 | 1年 |
担当者 | 高村・天野 他 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜4 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | E54A |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 | ||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 「職業」と「職能」の違いを明確に理解したうえで,まちづくり工学科に関連する「職能(仕事)」やそれに必要となる資格等の紹介・説明を受け,「まちづくり(業務・仕事)に対する実務的情報」にふれることで、自分に適した将来設計(職能)を見出すことができるようになる。またその実現に向け,今後の授業や大学生活等での対応策・段取り,心構えを自ら立てることが可能となる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
「ハイブリット型授業」 第一線で”まちづくり”に関わる行政・民間等を担う外部講師が中心となって,まちづくりの領域における「様々な職能」の概要・やりがい・経験等について講義を行う。また資格取得に関するカリキュラムについては専任教員が説明する。授業は,「ハイブリッド型授業」とする。 また学生自身が自ら考えることを促すため,基本的に毎回,その授業の要旨と感想を記述する「ミニレポート課題」を課す。最終回の講義については、各自の「最終レポート」を発表してもらうなどの双方向での意見交換を行う。 |
履修条件 | まずは「自分研究」として,自分自身を見つめ,自分が好きな仕事,興味の持てる仕事,得意な仕事などを考えてみること。そのための情報を自分でインターネット等をつかい調べてみること。 |
授業計画
第1回 | 「まちづくりにおける職能」の全体概要と進め方 職業と職能の違いを明らかにし,授業の進め方,成績評価の仕方,最終レポートなどについて説明し,授業の全体像と達成目標を説明する。また外部講師による講義の際の注意事項等についても説明する。 【事前学習】自分がどのような仕事(職能)に就きたいのか,考えをまとめておくこと(120分) 【事後学習】最終レポートの注意事項を読み,今後の講義を踏まえ,どのようにまとめるかをイメージ,整理すること(120分) |
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第2回 | 行政分野の職能 行政分野における職能とそれを巡る新たな動きについて紹介する。自分の強み・関心を知り,職能選択を行う場合の考え方についても説明する。また「公務員・民間の仕事」の特質・魅力・やりがいと違いについてもふれる。 【事前学習】公務員と民間はどう違うのか,について現時点での自分の考え方を整理しておくこと(120分) 【事後学習】講義を踏まえ,どのような手順・考え方で職能を決定していくのかについて整理すること(120分) |
第3回 | 民間分野(NPO・起業を含む)の職能 民間のまちづくりに関連する職能・仕事についてその広がりを紹介しする。まちづくりに関する知識やノウハウを求める職業領域が拡大しつつあることなども明らかにする。 また時代を巡る新たな潮流の変化をもとに,現下のまちづくりに関する話題,直面する課題を取り上げ,まちづくり会社,起業/創業などについても説明する。 【事前学習】まちづくり工学科のホームページ,パンフレット等から,どのような仕事があるかについて調べておくこと(120分) 【事後学習】講義内容を踏まえ、インターネット等で,どのような仕事があるかを整理すること(120分) |
第4回 | 民間のまちづくり関連業務 外部講師 民間(コンサルタント)の現場におけるまちづくり関連業務の内容・取組みと魅力・課題などを紹介する。 【事前学習】コンサルタントの業務内容について調べておくこと(120分) 【事後学習】講義内容を踏まえ,コンサルタントについて業務内容に加え,そこでの仕事の魅力・やりがい,そして自分としての課題を整理すること(120分) |
第5回 | 市町村におけるまちづくり関連業務 外部講師 市町村の現場でのまちづくり関連業務の内容・取組みと魅力・課題などを紹介する。 【事前学習】身近な市町村における業務内容について調べておくこと(120分) 【事後学習】講義内容を踏まえ,身近な市町村のおける業務の内容に加え,そこでの仕事の魅力・やりがい,そして自分としての課題を整理すること(120分) |
第6回 | 都道府県におけるまちづくり関連業務 外部講師 都道府県の現場でのまちづくり関連業務の内容・取組みと魅力・課題などを紹介する。 【事前学習】身近な都道府県における業務内容について調べておくこと(120分) 【事後学習】講義内容を踏まえ、関心のある都道府県における業務の内容に加え,そこでの仕事の魅力・やりがい,そして自分としての課題を整理すること(120分) |
第7回 | 民間におけるまちづくり業務 外部講師 民間(デベロッパー・建設会社等)の現場におけるまちづくり関連業務の内容・取組みと魅力・課題などを紹介する。 【事前学習】自分の関心のある民間分野について,その業務内容について調べておくこと(120分) 【事後学習】講義内容を踏まえ,関心のある民間について業務内容に加え,そこでの仕事の魅力・やりがい,そして自分としての課題を整理すること(120分) |
第8回 | 特別区におけるまちづくり関連業務 外部講師 特別区の現場における「まちづくり関連業務」の内容・取組みと魅力・課題などを紹介する。 【事前学習】関心のある特別区の業務内容について調べておくこと(120分) 【事後学習】講義内容を踏まえ,関心のある特別区における業務の内容に加え,そこでの仕事の魅力・やりがい,そして自分としての課題を整理すること(120分) |
第9回 | 都市プランナー(まちづくりプランナー)の現状と魅力① まちづくり工学科用に作成した素材(紙芝居)をもとに,都市プランナーの関係者から,その現状と魅力,まちづくりとの関わりについて説明受ける。また質問等を受け付け、都市プランナーというものに対する理解を深める。 【事前学習】都市プランナー(まちづくりプランナー)について調べておくこと(120分) 【事後学習】職能の一つの選択肢として都市プランナーを考える場合の魅力,やりがい,そして課題をまとめる(120分) |
第10回 | 都市プランナー(まちづくりプランナー)の現状と魅力② 学生の身近な問題をもとに,その解決策を「都市プランナーの関係者」と意見交換を行うことで都市プランナーというものの理解をさらに深める。 【事前学習】自分の身の回りのまちづくり課題を整理しておくこと(120分) 【事後学習】事前学習の課題をもとに,都市プランナーとなって解決策を提案する。またこれをとおし,都市プランナーの魅力とやりがいをまとめる(120分) |
第11回 | 国・都道府県・市区町村の仕事の違いと魅力 国家公務員,都道府県職員,市区町村職員の「仕事」の違いと魅力を説明する。その際,国家総合職/一般職の仕事の違い,政令指定都市と市区町村の違いなども,明らかにする。 また最終レポートの課題内容/字数/期限,留意点について説明する。 【事前準備】国・都道府県・市区町村の仕事の違いを自分なりにまとめておくこと(120分) 【事後学習】公務員になることを想定し,国・都道府県・市区町村のいずれかの職能(仕事)についての自分としての魅力・やりがいとそのための準備計画・段取りをまとめること(120分) |
第12回 | 資格取得関連① 公務員の土木職、建築職のための必要なカリキュラムとそのモデルの検討 【事前学習】まちづくり工学科のカリキュラムを調べておくこと(120分) 【事後学習】自分で,公務員の土木職又は建築職のなるためのカリキュラム計画を作成すること(120分) |
第13回 | 資格取得関連② 一級建築士・技術士・施工管理技士のために必要なカリキュラムモデルの検討 【事前学習】一級建築士・技術士・施工管理技士の資格について調べておくこと(120分) 【事後学習】自分の興味のある資格取得(いずれか一つを選択)のためのカリキュラムを自分で作成してみること(120分) |
第14回 | 資格取得関連③ 宅地建物取引士のために必要なカリキュラムモデルの検討 【事前学習】宅地建物取引士の資格について調べておくこと(120分) 【事後学習】宅地建物取引士の資格取得ためのカリキュラムを自分で作成してみること(120分) |
第15回 | 最終レポートの総括・発表 最終レポートの提出と発表を行う。それをもとに,総括を行い,1年後期以降の授業を受けるにあたってのでの留意点等を明らかにする。 【事前学習】これまでの授業をもとに,自分にとって関心があり適していると思われる職能(仕事)について整理を行っておくこと(120分) 【事後学習】改めて将来の自分の職能(仕事)を見つめ素描するとともに、それに向けての授業・大学生活などの計画・留意点をまとまめる(120分) |
その他
教科書 |
特になし。
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参考書 |
授業で紹介した職能(仕事)及び資格関連については,普段からインターネット等で調べる習慣を身に着けることが望ましい。また広く”まちづくり”に関して興味をもつため,様々なセミナー・シンポジューム,説明会などにも参加されたい。
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成績評価の方法 及び基準 |
成績評価は,毎回の「ミニレポート課題」(45点;3点×15回),「最終レポート」(55点)で評価する。出席の確認が7割未満の者は単位認定の対象とはならない。 |
質問への対応 | 授業後に教室で対応する。特に職能に関する将来設計等についての相談も積極的に受け付けたい。 |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎6号館2階まちづくり工学科事務室 髙村義晴 takamura.yoshiharu@nihon-u.ac.jp 天野光一 amano.kouichi@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
金曜 船橋 13:15 ~ 14:30 船橋校舎6号館2階まちづくり工学科事務室
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学生への メッセージ |
行政分野において,”まちづくり人材”に対する社会的ニーズが高まりをみせ,民間の領域についても,従来の業務(仕事)を超えて,地方創生ビジネスに代表されるように,様々な企業がまちづくり分野への進出を模索しだしている。まちづくりがどのような領域・分野で求められ,いかなる職能が存在しているか,さらには工夫・創造,挑戦により自らノウハウを築き上げていくことが,いかに大切であることを学んでほしい。さらには「まちづくり人材」としての心構えの一端にもふれていただきたい。 |