2021年 理工学部 シラバス - 機械工学科
設置情報
科目名 | ダイナミックシステム | ||
---|---|---|---|
設置学科 | 機械工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 堀内 伸一郎 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜3 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | F13Q |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 簡単なダイナミックシステムについて (1) 機械系,電気系,流体系などの相似について理解すること (2) 線形常微分方程式,伝達関数などの数学的モデルが作成できるようになること (3) 時間応答が計算できるようになること (4) 周波数応答が計算でき,ボード線図からシステムの特性を把握できるようになること |
---|---|
授業形態及び 授業方法 |
対面とメディアを併用したハイブリッド型の授業を行う. 毎回,提出必須の課題と提出任意の演習問題をweb上で出題します. |
履修条件 | 次の条件を満足していることが望ましい. (1) 初等関数の微分積分が計算できること (2) 工業力学 II の受講経験があること |
授業計画
第1回 | 授業の概要説明 講義のねらい,学習目標,受講上の注意事項,受講のための予備知識,講義の概要について説明する. 【事前学習】web上の授業内容を読んで,授業の概要を把握する(60分) 【事後学習】ダイナミックシステムの例をできるだけ数多く考える(30分) |
---|---|
第2回 | 簡単なダイナミックシステム いくつかの簡単なダイナミックシステムについて,その運動を表す微分方程式を求め,システムの相似について理解する. 【事前学習】web上の授業内容,キーポイントを読んで,関連する内容を予習する(120分) 【事後学習】web上の課題と演習問題を解く.演習問題に関する質問,演習問題の採点は研究室で対応する(120分) |
第3回 | ダイナミックシステムの微分方程式モデル(1) 同次形線形常微分方程式の解法について説明し.特性方程式,2階線形常微分方程式について学ぶ. 【事前学習】web上の授業内容,キーポイントを読んで,関連する内容を予習する(120分) 【事後学習】web上の課題と演習問題を解く.演習問題に関する質問,演習問題の採点は研究室で対応する(120分) |
第4回 | ダイナミックシステムの微分方程式モデル(2) 非同次形線形常微分方程式の解法について説明し,未定係数法による特殊解の求め方について学ぶ. 【事前学習】web上の授業内容,キーポイントを読んで,関連する内容を予習する(120分) 【事後学習】web上の課題と演習問題を解く.演習問題に関する質問,演習問題の採点は研究室で対応する(150分) |
第5回 | ダイナミックシステムの応答 非同次常微分方程式を解いて,具体的なダイナミックシステムの応答を求める.過渡応答と定常応答,ゼロ入力応答とゼロ状態応答について学ぶ. 【事前学習】web上の授業内容,キーポイントを読んで,関連する内容を予習する(120分) 【事後学習】web上の課題と演習問題を解く.演習問題に関する質問,演習問題の採点は研究室で対応する(150分) |
第6回 | ラプラス変換(1) ラプラス変換の定義,簡単な関数(指数関数.ステップ関数,ランプ関数,三角関数)のラプラス変換を学ぶ. 【事前学習】web上の授業内容,キーポイントを読んで,関連する内容を予習する(120分) 【事後学習】web上の課題と演習問題を解く.演習問題に関する質問,演習問題の採点は研究室で対応する(120分) |
第7回 | ラプラス変換(2) 逆ラプラス変換とラプラス変換を用いた微分方程式の解法を学ぶ. 【事前学習】web上の授業内容,キーポイントを読んで,関連する内容を予習する(120分) 【事後学習】web上の課題と演習問題を解く.演習問題に関する質問,演習問題の採点は研究室で対応する(120分) |
第8回 | 伝達関数(1) 伝達関数と呼ばれる数学的モデルの定義について学ぶ.簡単なダイナミックシステムの伝達関数を求め,1次系の標準形式について理解する. 【事前学習】web上の授業内容,キーポイントを読んで,関連する内容を予習する(120分) 【事後学習】web上の課題と演習問題を解く.演習問題に関する質問,演習問題の採点は研究室で対応する(120分) |
第9回 | 伝達関数(2) 2次系伝達関数の標準形式について学び,固有振動数,減衰比の意味を理解する.さらに2次系のステップ応答を調べる. 【事前学習】web上の授業内容,キーポイントを読んで,関連する内容を予習する(120分) 【事後学習】web上の課題と演習問題を解く.演習問題に関する質問,演習問題の採点は研究室で対応する(150分) |
第10回 | 複素平面上における極の位置と応答の関係 複素平面上における極の位置と1次系の時定数,2次系の固有振動数・減衰比との関係を学び,高次系の応答について理解する. 【事前学習】web上の授業内容,キーポイントを読んで,関連する内容を予習する(120分) 【事後学習】web上の課題と演習問題を解く.演習問題に関する質問,演習問題の採点は研究室で対応する(120分) |
第11回 | 周波数応答(1) 周波数応答の定義と伝達関数との関係を学び,周波数応答のゲインと位相について理解する. 【事前学習】web上の授業内容,キーポイントを読んで,関連する内容を予習する(120分) 【事後学習】web上の課題と演習問題を解く.演習問題に関する質問,演習問題の採点は研究室で対応する(150分) |
第12回 | 周波数応答(2) 周波数応答の図的表示法(ボード線図)を学ぶ.1次系のボード線図を描き,その特徴を理解する. 【事前学習】web上の授業内容,キーポイントを読んで,関連する内容を予習する(120分) 【事後学習】web上の課題と演習問題を解く.演習問題に関する質問,演習問題の採点は研究室で対応する(120分) |
第13回 | 周波数応答(3) 2次系のボード線図を描き,固有振動数や減衰比の変化に対するボード線図の変化を理解する.高次系のボード線図について理解する. 【事前学習】web上の授業内容,キーポイントを読んで,関連する内容を予習する(120分) 【事後学習】web上の課題と演習問題を解く.演習問題に関する質問,演習問題の採点は研究室で対応する(120分) |
第14回 | 総合演習 常微分方程式の解法,ラプラス変換,1次系・2次系のステップ応答と周波数応答などについて演習とその解説を行う. 【事前学習】今までの講義内容を復習しておく(120分) 【事後学習】web上に掲載した過去の試験問題を解いて,自身の理解度を確認する.(120分) |
第15回 | 平常試験とその解説 【事前学習】今までの講義内容を復習しておく(120分) 【事後学習】web上に掲載する試験問題を再度解き,解答例と比較して自己採点する(120分) |
その他
教科書 |
使用しない
|
---|---|
参考書 |
必要に応じ授業中に指示します.
|
成績評価の方法 及び基準 |
課題の提出状況を30%,平常試験の評価を70%として100点満点に換算し,60点以上を合格とします. |
質問への対応 | 研究室で随時質問を受け付けます.また,メールによる質問も受け付けます. |
研究室又は 連絡先 |
研究室:駿河台校舎タワー・スコラ17階 S1705室 メールアドレス:horiuchi@mech.cst.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 12:20 ~ 13:20
|
学生への メッセージ |
機械力学系だけではなく,他の分野にも適用可能な考え方や数学的手法を学びます. 制御工学,自動車運動力学,システム工学を受講するためには,あらかじめ本科目を受講しておくと理解が深まります. |