2021年 理工学部 シラバス - 機械工学科
設置情報
科目名 | 機械設計製図ⅡA | ||
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設置学科 | 機械工学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 富永・岡部 他 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜1・2 金曜3・4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | F51M F53M |
クラス | A ,B | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 | ||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 機械設計製図IIAでは,実技科目(機械工作実習、機械工学実験、機械設計製図I),基礎力学などの専門科目で学んだ知識を応用し,与えられた要求性能を満足するような機械の基本設計を学生自らが行う.設計者の意思とアイディアを盛り込んだ設計を行い,設計書,図面の作成を通して機械技術者としての基礎的能力を修得することを目的とする. |
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授業形態及び 授業方法 |
設計課題に必要な設計法,工作法,製図法などについて講義を行う.講義後に講義内容の課題を行い理解を深める.各自に与えられた仕様に基づき,基本設計書,基本構想図,組立図を作成する.設計業務,製造業務,製品調査などの現場経験のある先生方の講義等を通して,学生は設計で必要な視点を養う. 主に板書を中心とした対面授業形式で行うので,講義内容を要領よくノートにとることが必要である. |
履修条件 | 機械設計製図IA, IBの単位を取得していること. 機械要素,材料力学,機械工作法を履修していることが望ましい. |
授業計画
第1回 | 授業計画,受講上の注意等の説明 JIS規格による機械製図の復習 [予習]JISによる機械製図法のテキストを見直してくること.(30分) [復習]組立図の描き方,ねじの描き方,軸の図面を復習すること. |
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第2回 | 設計課題(減速機,変速機等)の説明 [予習]減速機や変速機がどこに設置され,どのように使用されているかを調べること.(30分) [復習]減速機と変速機の内部の機構(仕組み)について調べること. |
第3回 | 減速機,設計の考え方,設計手順(減速と歯数) [予習]どのような減速機を設計するかを考えてくること.(30分) [復習]レイアウト図を検討すること. |
第4回 | 歯車の基礎(モジュール,歯数比) [予習]機械要素の歯車の種類と名称の箇所を読んでくること.(30分) [復習]歯車の各種寸法(歯先円直径など)や減速比を算出する. |
第5回 | 仕事率,回転数,トルク,軸の基本設計 [予習]材料力学の円形断面軸のねじりの箇所を読んでくること.(30分) [復習]各軸の軸径について強度計算し,軸径寸法を決定すること. |
第6回 | 歯車の強度計算(歯幅) [予習]機械要素の平歯車の箇所を読んでくること.(30分) [復習]各歯車の歯幅について強度計算し,歯幅寸法を決定すること. |
第7回 | 軸受選定 [予習]機械要素のころがり軸受の種類と選定の箇所を読んでくること.(30分) [復習]各軸受を選定すること. |
第8回 | ボルトの強度,加工 [予習]機械要素のねじの力学と強度の箇所を読んでくること.(30分) [復習]各ボルトについて強度検討し,呼び径を決定すること. |
第9回 | 基本設計書及び,基本構想図の作成(1) 軸,歯車,軸受,オイルシールの基本的な寸法,材質などを決定し,基本構想図と基本設計書を作成する. [予習]基本構想図と基本設計書を通して検討が必要な箇所を整理しておくこと.(30分) [復習]基本構想図と基本設計書を作成すること. |
第10回 | 基本設計書及び,基本構想図の作成(2) ケーシングの材質や形状を検討し,基本構想図と基本設計書を作成する. [予習]基本構想図と基本設計書を通して検討が必要な箇所を整理しておくこと.(30分) [復習]基本構想図と基本設計書を作成すること. |
第11回 | 基本設計書及び,基本構想図の作成(3) ボルトやキーなどの詳細部分の基本構想図と基本設計書を作成する. [予習]基本構想図と基本設計書を通して検討が必要な箇所を整理しておくこと.(30分) [復習]基本構想図と基本設計書を作成すること. |
第12回 | 基本設計書及び,基本構想図の作成(4) 基本構想図の検図と基本設計書の見直しを行い,授業の最後に基本設計書,基本構想図を提出する. [予習]基本構想図と基本設計書を通して検討が必要な箇所を整理しておくこと.(30分) [復習]基本構想図と基本設計書を作成すること. |
第13回 | 基本構想図の審査 基本設計書と基本構想図の審査を行う. [予習]基本構想図と基本設計書を,他者に説明できるようにしておくこと.(30分) [復習]審査で指摘された箇所について,再検討すること. |
第14回 | 基本構想図の再検討 審査で指摘を受けた点について,基本構想図の再検討を行う. [予習]再検討した箇所を,他者に説明できるようにしておくこと.(30分) [復習]再検討した箇所について,基本構想図と基本設計書を修正すること. |
第15回 | 組立図の作成 基本構想図をもとに,組立図を作成する. [予習]基本構想図を元に,組立図に必要な図や寸法や表の配置を検討すること.(30分) [復習]組立図を作成すること. |
その他
教科書 |
機械製図と機械設計編集委員会 『JISによる機械製図と機械設計』 オーム社 2020年 第1版
山本,蓮尾,安部,宗川,伊藤,吉田 『JISによる機械製図法』 東京電機大学出版局 2008年 第1版
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参考書 |
景山克三 他共著 『大学課程 機械要素設計』 オーム社 1984年 第3版
製品のカタログやJIS規格などから自身の設計に必要な情報を得ること.
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成績評価の方法 及び基準 |
課題点30%,基本設計書と基本構想図の評価70%として,100点満点に換算し,60点以上を合格とする. |
質問への対応 | メールで随時質問を受け付けます. design2-g@mech.cst.nihon-u.ac.jp |
研究室又は 連絡先 |
岡部:タワースコラ17階 S1703室 富永:タワースコラ17階 S1714室 河府:タワースコラ16階 S1607室 飯島:タワースコラ17階 S1704室 堀内:タワースコラ17階 S1712室 |
オフィスアワー |
金曜 駿河台 12:30 ~ 13:00 駿河台校舎7号館7階771室(機械製図準備室)
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学生への メッセージ |
図面の描き方,読み方を中心として学んだ機械設計製図Iとは基本的に異なり,自らの考えに基づいて機械を設計することがねらいです.積極的な受講態度が望まれます. |