2021年 理工学部 シラバス - 精密機械工学科
設置情報
科目名 |
工業力学Ⅱ
機械の運動設計に関する基幹科目
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設置学科 | 精密機械工学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 今井 郷充 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜4 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | G34B |
クラス | 精密機械工学科2年 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 | ||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 運動する物体を取り扱うための動力学の基礎を身につける. 仕事とエネルギ,運動量,質点と剛体の運動状態を求めることができる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
授業形態:対面授業とオンデマンド授業を交互に行うハイブリッド型授業 授業方法 板書を中心とした講義形式であるが、定期的に演習を行います(主にレポートとして)どのような点が重要なのか、どのような考え方をするのかをよく解説するとともに、演習を通して確認するようにしてください。内容としては物理学の復習の部分がかなりあるので、これとの関連用の資料としてプリントの配布(またはCSTポータルによるpdf)も行います。 工業力学Ⅱは、運動学を扱います(なお工業力学Ⅰは静力学)。 工業力学Ⅱは機械の設計において深く関係する科目であるため、物理学的な考え方のほか、設計において考えるべき点、関係する他の科目とどのようにかかわるか(材料学、材料力学、製図など)、またどのような運動形態に工業力学の内容を応用できるかなど、実際の機械設計とかかわる部分を含めて講義を行う(技術士関連の問題なども紹介する予定)。 |
履修条件 | 選択必修. 工業力学Ⅰの内容を理解していることを前提とする. 演習は主に力学演習Ⅱで行うので,力学演習Ⅱを平行して受講することが望ましい. |
授業計画
第1回 | 質点の動力学1 運動の法則、簡単な直線運動の例,空中における物体の自由落下 【事前学習】テキストのp99~p104を読んで,わからない箇所をまとめておくこと(120分). 【事後学習】テキストp99~p104の例題を解答を見ずに解いてみて,わからなかった点を復習すること(120分). |
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第2回 | 質点の動力学2 ばねで支えられる物体の運動,質点の平面運動 【事前学習】テキストのp104~p106を読んで,わからない箇所をまとめておくこと(120分). 【事後学習】テキストp104~p106の例題を解答を見ずに解いてみて,わからなかった点を復習すること(120分). |
第3回 | 質点の動力学3 拘束された質点の運動,振子の運動 【事前学習】テキストのp112~p116を読んで,わからない箇所をまとめておくこと(120分). 【事後学習】テキストp112~p116の例題を解答を見ずに解いてみて,わからなかった点を復習すること(120分). |
第4回 | 質点の動力学4 相対運動、並進座標系、回転座標系 【事前学習】テキストのp121~p123を読んで,わからない箇所をまとめておくこと(120分). 【事後学習】テキストp121~p123の例題を解答を見ずに解いてみて,わからなかった点を復習すること(120分). |
第5回 | 仕事とエネルギ1 【事前学習】テキストのp129~p135を読んで,わからない箇所をまとめておくこと(120分). 【事後学習】テキストp129~p135の例題を解答を見ずに解いてみて,わからなかった点を復習すること(120分). |
第6回 | 仕事とエネルギ,摩擦2 回転体のエネルギと仕事,保存力の例 【事前学習】テキストのp135~p138を読んで,わからない箇所をまとめておくこと(120分). 【事後学習】テキストp135~p138の例題を解答を見ずに解いてみて,わからなかった点を復習すること(120分). |
第7回 | 仕事とエネルギ,すべり摩擦,静止摩擦,運動摩擦,ころがり摩擦3 【事前学習】テキストのp139~p144を読んで,わからない箇所をまとめておくこと(120分). 【事後学習】テキストp139~p144の例題を解答を見ずに解いてみて,わからなかった点を復習すること(120分). |
第8回 | 仕事とエネルギ,すべり軸受の摩擦,ロープとベルトの摩擦4 【事前学習】テキストのp147~p150を読んで,わからない箇所をまとめておくこと(120分). 【事後学習】テキストp147~p150の例題を解答を見ずに解いてみて,わからなかった点を復習すること(120分). |
第9回 | 運動量と力積1 【事前学習】テキストのp152~p154を読んで,わからない箇所をまとめておくこと(120分). 【事後学習】テキストp152~p154の例題を解答を見ずに解いてみて,わからなかった点を復習すること(120分). |
第10回 | 運動量と力積,衝突2 【事前学習】テキストのp155~p158を読んで,わからない箇所をまとめておくこと(120分). 【事後学習】テキストp155~p158の例題を解答を見ずに解いてみて,わからなかった点を復習すること(120分). |
第11回 | 質点系の動力学1:質点系の運動量,噴流の圧力 【事前学習】テキストのp160~p164を読んで,わからない箇所をまとめておくこと(120分). 【事後学習】テキストp160~p164の例題を解答を見ずに解いてみて,わからなかった点を復習すること(120分). |
第12回 | 質点系の動力学2:質点系の角運動量,質点系のエネルギ 【事前学習】テキストのp165~p170を読んで,わからない箇所をまとめておくこと(120分). 【事後学習】テキストp165~p170の例題を解答を見ずに解いてみて,わからなかった点を復習すること(120分). |
第13回 | 剛体の動力学1:固定軸を有する剛体の運動,慣性モーメント,立体の慣性モーメント 【事前学習】テキストのp171~p176を読んで,わからない箇所をまとめておくこと(120分). 【事後学習】テキストp171~p176の例題を解答を見ずに解いてみて,わからなかった点を復習すること(120分). |
第14回 | 平常試験と解答の解説(学生番号前半) (注)後半のグループは演習問題を解く 【事前学習】後期の全範囲を復習し,わからない箇所をまとめておくこと(120分). 【事後学習】試験でわからなかった問題の復習をすること(120分). |
第15回 | 平常試験と解答の解説(学生番号後半) (注)前半のグループは演習問題を解く 【事前学習】後期の全範囲を復習し,わからない箇所をまとめておくこと(120分). 【事後学習】試験でわからなかった問題の復習をすること(120分). |
その他
教科書 |
入江敏博、山田 元 『機械工学基礎講座 工業力学』 オーム社 2015年 第1版
丁寧に書かれていますが,式が多くてややとっつきにくい感じを持つかもしれません.
ざっとでよいので,授業の前の日に目を通しておいてください.これだけでも授業の理解度がずっとアップします.
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参考書 |
J.L.MERIAM & L.G.KRAIGE 、浅見敏彦 訳 『メリアム カラー図解 機械の力学 質点の力学』 丸善株式会社 2015年 第1版
J.L.MERIAM & L.G.KRAIGE 、浅見敏彦 訳 『メリアム カラー図解 機械の力学 剛体の力学』 丸善株式会社 2007年
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成績評価の方法 及び基準 |
定期試験およびレポート(2回)で評価を行う.比率は80%,20%程度. なお,試験は第15回目の授業時に行う予定です. 力学演習はできるだけ受講するようにしてください.いろいろな問題を解くことにより理解度が深まります。また試験も類似した問題を出すようにしています。 レポートおよび力学演習の解説は授業時に行います(通常次回) |
質問への対応 | 随時研究室にて. なお,授業終了後ならば十分に時間がとれます.遠慮なく来てください. |
研究室又は 連絡先 |
6号館614室(今井研) imai@eme.cst.nihon-u.ac.jp 047-469-5243 |
オフィスアワー |
火曜 船橋 12:10 ~ 13:20 6号館1階614室
水曜 船橋 12:10 ~ 13:20 6号館1階614室
木曜 船橋 12:10 ~ 13:20 6号館1階614室
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学生への メッセージ |
機械の設計・制御を行うための必須の知識ですから,並行して力学演習Ⅱも受講して確実に身につけてください.3年生の制御工学関連の授業では運動方程式を立てることがスタートになるので,運動方程式に力点を置きます.1年生の物理学の授業と類似した内容のため、よく復習をしておいてください。 |