2021年 理工学部 シラバス - 電気工学科
設置情報
科目名 | 電磁波工学 | ||
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設置学科 | 電気工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 山﨑・大貫 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜3 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | I13Q |
クラス | A・B | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 本科目では,電磁波の基礎で修得したMaxwellの方程式を基礎として,空洞共振器,マイクロ波回路,光ファイバ,アンテナ,散乱と回折などを理論的に解析し,電波応用技術を習得する。また複雑な系の問題に対して,理論的アプローチから工学的な応用を考察できるようにする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
授業形態:この授業は、オンデマンド型講義です。 授業方法:電磁波の高度な知識を学び新しい知識を創造するには,現象やデバイスの網羅的で概念的な説明では不十分である。本科目では,Maxwellの方程式を前提とした公理論的な方法により系統的に学習し,講義と演習,課題を通して理解を高める。 |
履修条件 | 「電磁波の基礎」を習得していることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | 講義の概要説明:「電磁波の基礎」を復習しながら,これから学ぶ電磁波工学の内容について説明する。 シラバスの内容を確認の上、授業に臨むこと。 事後学習:配布資料や実験テキストをよく読み、次回の実験講義に備える。(2時間) |
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第2回 | 伝送波の基本式:導波管や光ファイバなど伝送波の解析に便利な式を導出し,伝送波の分類(TEM波,TE波,TM波,混合波)について説明する。 事前学習:演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。(2時間) 事後学習:与えられた課題を行ない、講義内容を理解すること。(2時間) |
第3回 | 方形導波管(TM波):方形導波管内をTM波が伝搬するときの電磁界を解析し,管内波長,遮断波長,遮断周波数について説明する。また伝送形態(モード)による導波管内の電磁界分布について学ぶ。 事前学習:演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。(2時間) 事後学習:与えられた課題を行ない、講義内容を理解すること。(2時間) |
第4回 | 方形導波管(TE波):方形導波管内をTE波が伝搬するときの電磁界を解析し,管内波長,遮断波長,遮断周波数について説明する。また伝送形態(モード)による導波管内の電磁界分布について学ぶ。 事前学習:演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。(2時間) 事後学習:与えられた課題を行ない、講義内容を理解すること。(2時間) |
第5回 | 円筒座標系とBessel関数:円形導波管内を伝搬するときの波動方程式を導き,この解がBesselの微分方程式から得られることを示す。また円柱関数(Bessel関数, Neumann関数, Hankel関数)について学ぶ。 事前学習:演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。(2時間) 事後学習:与えられた課題を行ない、講義内容を理解すること。(2時間) |
第6回 | 円形導波管(TM波およびTE波):円形導波管内をTM波およびTE波が伝搬するときの電磁界を解析し,管内波長,遮断波長, 遮断周波数について説明する。また伝送形態(モード)による導波管内の電磁界分布について学ぶ。 事前学習:演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。(2時間) 事後学習:与えられた課題を行ない、講義内容を理解すること。(2時間) |
第7回 | 空洞共振器(1次元の空洞共振器):1次元の空洞共振器を解析する。併せて固有値と固有関数について学ぶ。 事前学習:演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。(2時間) 事後学習:与えられた課題を行ない、講義内容を理解すること。(2時間) |
第8回 | 空洞共振器(3次元の空洞共振器):3次元の空洞共振器を解析し,空洞共振器の固有値は共振周波数となることを説明する。また空洞共振器が微少変化した時の共振周波数について説明する。 事前学習:演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。(2時間) 事後学習:与えられた課題を行ない、講義内容を理解すること。(2時間) |
第9回 | 誘電体シート(TE波):開放系の伝送路として,金属基盤を持つ誘電体シートをTE波が伝搬するときの特性方程式を境界条件より導出する。表面波,漏洩波,単一モード伝搬条件について説明する。 事前学習:演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。(2時間) 事後学習:与えられた課題を行ない、講義内容を理解すること。(2時間) |
第10回 | 誘電体シート(TE波):開放系の伝送路として,金属基盤を持つ誘電体シートをTE波が伝搬するときの特性方程式を境界条件より導出する。表面波,漏洩波,単一モード伝搬条件について説明する。 事前学習:演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。(2時間) 事後学習:与えられた課題を行ない、講義内容を理解すること。(2時間) |
第11回 | 誘電体円筒(光ファイバ):光ファイバの原理と構造について説明する。光ファイバの伝搬特性を求めるには,伝送波として混合波を用いなれればならないことを説明し,境界条件より特性方程式を導出する。 事前学習:演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。(2時間) 事後学習:与えられた課題を行ない、講義内容を理解すること。(2時間) |
第12回 | 放射界:電荷が運動すると電荷の回りの電磁界が変動し,この変動が電磁波として伝わる。ここでは放射波の解析に便利な式を示す。。 事前学習:演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。(2時間) 事後学習:与えられた課題を行ない、講義内容を理解すること。(2時間) |
第13回 | ダイポールアンテナ:ダイポールアンテナについて復習し,線形アンテナの放射界を求め,指向性,利得関数について説明する。 事前学習:演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。(2時間) 事後学習:与えられた課題を行ない、講義内容を理解すること。(2時間) |
第14回 | 線形アンテナ:複数の線形アンテナで構成されたアレーアンテナについて,放射界,指向特性,利得関数について説する。またレーダ方程式についても学ぶ。 事前学習:演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。(2時間) 事後学習:与えられた課題を行ない、講義内容を理解すること。(2時間) 配布資料やテキストを復習し、最終演習に臨むこと。(6時間) |
第15回 | 全体のまとめと、「最終演習」を行う。 |
その他
教科書 |
細野 敏夫 著 『電磁波工学の基礎』 森北出版 2015年 第POD版
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参考書 |
本郷 廣平 著 『電波工学の基礎』 実教出版 1998年 第6版
主要な箇所は随時プリントで配布する。
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成績評価の方法 及び基準 |
課題・最終演習を通して総合的に評価する。 |
質問への対応 | 随時対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
山﨑 お茶の水校舎 タワー・スコラ 1509号室 E-mail:yamasaki.tsuneki@nihon-u.ac.jp 大貫 お茶の水校舎 タワー・スコラ 1601号室 E-mail:ohnuki.shinichiro@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
土曜 駿河台 10:00 ~ 15:00 833A実験室
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学生への メッセージ |
授業中に行う演習や与えられた宿題は,自分自身の力で解けるように復習すること。 |