2021年 理工学部 シラバス - 電気工学科
設置情報
科目名 | 音環境デザイン | ||
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設置学科 | 電気工学科 | 学年 | 4年 |
担当者 | 伊藤 洋一 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜3 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | I23R |
クラス | A・B | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 音は種々の情報を伝達する重要な手段であり、時には安らぎを与え、また害にもなる。これには音を発生する機器や手段、それを聴く音響空間の環境が大きく関わってくる。これらに関する記述と事象、および暮らしを安全・安心でより快適にするための音響技術について学ぶ。 音と人の関わり、暮らしの中の音響、音響再生技術、音響心理、音響技術と福祉に関わる事項についての幅広い知識を習得し、安全・安心に向けた工学を学ぶことができる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
「オンデマンド型授業」 今期は新型コロナウイルス対策のため、講義動画配信を基本として実施する。 授業に関する質疑は、メール等を利用して行う。 |
履修条件 | 4年生以上受講可とする。できれば音響系の授業を受講していることがより望ましい。 |
授業計画
第1回 | 音と人の関わり及び本授業の位置づけについて講義する。 【事前学習】身の回りの音と自身のか関わりについて、これまでの経験を基に、振り返りを行なう。(60分) 【事後学習】次回以降の学習すべき事項を、シラバスに沿って確認する。(60分) |
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第2回 | 暮らしの中の音響(その1)について、各種の音源から音の発生機構についてその基礎を学ぶ。 【事前学習】日々の生活の中で音響との関わりついて纏める。(120分) 【事後学習】授業で習得した基礎知識について、確認を行なう。ノートに補足等を加筆しながら、知識の確認を行なう。(120分) |
第3回 | 暮らしの中の音響(その2)について、身の回りの音について多面的に掘り下げて学ぶ。 【事前学習】身の回りから出てくる音に注目し、音発生のメカニズムについて考え、纏めてみる。(120分) 【事後学習】授業で習得した基礎知識について、確認を行なう。ノートに補足等を加筆しながら、知識の確認を行なう。(120分) |
第4回 | 発話と聴覚(その1)として、音声の生成とその特性について学ぶ。 【事前学習】人は生まれた直後から発話と聴覚に関わる事項を数多くの経験をしている。これまで様々な経験を思い起こし、その主なものについて纏めておく。(120分) 【事後学習】授業で習得した基礎知識について、確認を行なう。ノートに補足等を加筆しながら、知識の確認を行なう。(120分) |
第5回 | 発話と聴覚(その2)として、聴覚の機構と基本的な性質について学ぶ。 【事前学習】耳による音情報の取得は、単に情報の内容を知るだけでなく、人が発する感情や美しい音楽などの複合的、かつ複雑な種々の情報をも含んでいる。耳にかかわる様々な経験を思い起こし、その主なものについて纏めておく。(120分) 【事後学習】授業で習得した基礎知識について、確認を行なう。ノートに補足等を加筆しながら、知識の確認を行なう。(120分) |
第6回 | 音の聴こえの基本特性について学ぶ。 【事前学習】屋内外では音の聞こえ方に違いがある。特に建物空間においては種々の反射音が複雑に関わるため、聞こえ方が大きく異なる。これまでの経験も踏まえて身近な空間での音の聞こえを確認しておく。(120分) 【事後学習】授業で習得した基礎知識について、確認を行なう。ノートに補足等を加筆しながら、知識の確認を行なう。(120分) |
第7回 | 電気信号を音に変える電気音響変換器(スピーカ)について学ぶ。 【事前学習】身の回りにある過去または現存する音響に関するアナログ技術について調べておく。(120分) 【事後学習】授業で習得した基礎知識について、確認を行なう。ノートに補足等を加筆しながら、知識の確認を行なう。(120分) |
第8回 | 音を電気信号に変える電気音響変換器(マイクロホン)について学ぶ。 【事前学習】身の回りにある過去または現存する音響に関するアナログ技術について調べておく。(120分) 【事後学習】授業で習得した基礎知識について、確認を行なう。ノートに補足等を加筆しながら、知識の確認を行なう。(120分) |
第9回 | 音情報の記録について、アナログ技術とディジタル技術について学ぶ。 【事前学習】第7回と第8回の講義を十分理解したうえで、過去または現存する音響に関するアナログ記録技術(レコード盤)とディジタル記録技術(CD)について調べておく。(120分) 【事後学習】授業で習得した基礎知識について、確認を行なう。ノートに補足等を加筆しながら、知識の確認を行なう。(120分) |
第10回 | オーディオ技術において最も重要であるスピーカによる音の再生技術及び各種の基本特性について学ぶ。 【事前学習】身の回りの音楽再生装置について、基本性能を知ると供に実際の試聴を通して気が付いたことを纏めておく。(120分) 【事後学習】授業で習得した基礎知識について、確認を行なう。ノートに補足等を加筆しながら、知識の確認を行なう。(120分) |
第11回 | 音信号のディジタル処理技術について学ぶ。 【事前学習】アナログ信号である音信号をディジタル処理して扱うディジタルオーディオ技術について、身の回りの機器を中心に、その特性等について調べておく。(120分) 【事後学習】授業で習得した基礎知識について、確認を行なう。ノートに補足等を加筆しながら、知識の確認を行なう。(120分) |
第12回 | 空間オーディオ技術における種々の要素技術と効果について学ぶ。 【事前学習】我々は日々の生活の中で様々な空間で音を聞いている。その聴こえ方はその場の音響条件によって大きく変わる。身近にあるステレオコンポなどの再生装置を用いて、聴こえ方の違いについて体験し、纏めておく。(120分) 【事後学習】授業で習得した基礎知識について、確認を行なう。ノートに補足等を加筆しながら、知識の確認を行なう。(120分) |
第13回 | 公共空間の音環境の在り方と音情報提供について学ぶ。 【事前学習】我々は様々な空間で生活している。その中でも用途や目的が異なる公共空間の音環境は、大変重要である。各種公共空間において音にかかわる種々の経験を思い起こし、その事象について纏めておく。(120分) 【事後学習】授業で習得した基礎知識について、確認を行なう。ノートに補足等を加筆しながら、知識の確認を行なう。(120分) |
第14回 | 各種騒音とその対策及び音響計測技術について学ぶ。 【事前学習】我々の生活の中には種々の騒音(振動も含めて)が存在する。そのほとんどは害となるが、中には有益なものもある。身近な騒音を抽出し、纏めておく。(120分) 【事後学習】授業で習得した基礎知識について、確認を行なう。ノートに補足等を加筆しながら、知識の確認を行なう。(120分) |
第15回 | 総括を行う。併せて、メールを通して授業全般にわたる質問を受け、それに対する解説を行う。 【事前学習】これまでの授業中での疑問点をまとめる。(120分) 【事後学習】これまでの勉学で理解不十分と思われた事項について、授業ノートを基に知識の振り返りを行なう。(240分) |
その他
教科書 |
授業に必要な資料を随時配信する。
今期はメディア授業となるため、この特徴を生かした動画を含む多様な資料を提供する。
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参考書 |
必要に応じて授業の中で提示する。
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成績評価の方法 及び基準 |
毎時間の講義で提示する課題の提出状況及びその内容を総合的に判断して評価する。 |
質問への対応 | メール等を利用して随時対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
メールアドレス: itou.youichi@nihon-u.ac.jp Tel. 03-3259-0766(音波応用・環境工学研究室) |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
講義内容をしっかりノートに取り、参考書を利用しながら内容をより深く理解すること。併せて関連の知識も習得すること。本学図書館の関連蔵書を十分に活用すること。 講義内容が十分理解できていないと感じたときには、動画授業を再度受講して理解に努めること。 健康に十分注意し、勉学に励んでください。 |