2021年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 歴史環境論 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 3年 |
担当者 | 泉 正人 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 土曜1 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | S61L |
クラス |
概要
学修到達目標 | 環境問題は、現在の生活を送る上で大きな課題となっている。対症療法的な対応も必要であるが、より本質的にこの問題と取り組んでいく必要がある。それは「文明」のあり様を考えていくことである。現在の文明と「環境」との関係を考えていくことが、より求められている。そのためには、人間と環境との関係を歴史的に考えていくことが重要と思われる。 以上の問題意識に基づき、本講義では、主として日本の歴史を素材に、人間と環境との関係が大きく変容する江戸時代から、現代にいたる環境問題を考えていく。 この講義により、環境問題を「文明」のあり方の問題として考えることができる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
授業形態はオンデマンド型授業である。必ず大学に登録してあるIDを使用してアクセスすること。 毎時間、以下の授業計画に記したテーマに基づき、講義する。講義ファイルは視聴可能期間があるので留意すること。講義の最後に課題を出している。課題は事後学習の一環であるので、必ず取り組み、期限内に提出すること。講義ファイルを視聴し、課題レポートを提出して初めて出席となる。 オンライン授業なので、予期せぬ不具合も生じるかもしれない。不具合が生じた場合、「掲示板」に説明と指示を載せるので、「掲示板」をまめに確認すること。 |
履修条件 | 環境ライフサブメジャー・コース設置科目。専門的な知識がなくても構わない。予習をきちっとして講義に臨んでもらいたい。 |
授業計画
第1回 | 我々の生活と「環境」―ガイダンス― この科目の目標、および環境問題をどのように捉えていくかを説明する。その他授業の持ち方等について言及する。 【事前学習】シラバスの内容を確認の上,講義に臨むこと。講義内容のイメージをつくり、不明な点につき質問できるようにしておく。この科目とその他の教養教育科目のシラバスを予め読み、何のために履修するのか、について予め考えておく。(80分) 【事後学習】授業後、図書館等で授業内で与えられた課題についての考察をまとめておくこと。また、講義内容のポイントをまとめ、新たな疑問が生じた場合、次回質問できるように準備しておくこと。(160分) |
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第2回 | 「環境」と歴史 「環境」とは何か?「歴史」とは? 【事前学習】参考書籍(『UP選書 歴史と歴史学』、『改訂新版 歴史学の現在』、『日本の時代史29 日本史の環境』など)で、テーマに関する事柄についてイメージを作り、疑問点を整理して質問できるようにしておくこと。(120分) 【事後学習】疑問点が解決したかを確認し、講義内容のポイントをまとめておく。(120分) |
第3回 | 江戸時代と「環境」 江戸時代は「環境理想社会江戸」と言われる。本当にそうだったのだろうか? 【事前学習】参考書籍で、テーマに関する事柄についてイメージを作り、確認点・疑問点を整理し、質問できるようにしておくこと。(120分) 【事後学習】疑問点が解決したかを確認し、講義内容のポイントをまとめておく。(120分) |
第4回 | 江戸時代の開発と環境 17世紀(1600年代)は「大開発時代」と言われる。盛んに新田開発が行われ、耕地面積は約1.8倍となった。近世の開発とそれがもたらす種々の問題について見ていく。 【事前学習】参考書籍で、テーマに関する事柄についてイメージを作り、確認点・疑問点を整理し、質問できるようにしておくこと。(120分) 【事後学習】疑問点が解決したかを確認し、講義内容のポイントをまとめておく。(120分) |
第5回 | 近世の山・森林と「環境」 江戸時代は森林が「保護」されたが、明治になって乱伐が行われたとよく言われる。近世の山地利用、森林の「保護」のあり方について考える。 【事前学習】参考書籍で、テーマに関する事柄についてイメージを作り、確認点・疑問点を整理し、質問できるようにしておくこと。(120分) 【事後学習】疑問点が解決したかを確認し、講義内容のポイントをまとめておく。(120分) |
第6回 | 江戸時代の「公害」 江戸時代には金・銀・銅などの鉱物資源が盛んに採掘され精錬された。足尾鉱毒事件で見られた鉱毒と地域の人々の生活とはどのようになっていたのだろうか。影響を受ける地域住民の行動・主張と、領主側の対応について見ていく。 【事前学習】参考書籍で、テーマに関する事柄についてイメージを作り、確認点・疑問点を整理し、質問できるようにしておくこと。(120分) 【事後学習】疑問点が解決したかを確認し、講義内容のポイントをまとめておく。(120分) |
第7回 | 足尾鉱毒事件 「公害の原点」と言われる足尾鉱毒事件。その内容と政府の対応について見ていく。 【事前学習】参考書籍で、テーマに関する事柄についてイメージを作り、確認点・疑問点を整理し、質問できるようにしておくこと。(120分) 【事後学習】疑問点が解決したかを確認し、講義内容のポイントをまとめておく。(120分) |
第8回 | 明治期の環境問題の根底(1) 明治期の環境問題の根っこは、実は江戸時代にあった。江戸時代の何が原因だったのだろうか? 【事前学習】参考書籍で、テーマに関する事柄についてイメージを作り、確認点・疑問点を整理し、質問できるようにしておくこと。(120分) 【事後学習】疑問点が解決したかを確認し、講義内容のポイントをまとめておく。(120分) |
第9回 | 明治期の環境問題の根底(2) 明治になってからの日本の歩みは、環境問題を増幅させていった。江戸時代にあった環境問題の根っこは、明治になってどのようになっていったのだろうか。 【事前学習】参考書籍で、テーマに関する事柄についてイメージを作り、確認点・疑問点を整理し、質問できるようにしておくこと。(120分) 【事後学習】疑問点が解決したかを確認し、講義内容のポイントをまとめておく。(120分) |
第10回 | 産業革命と環境 世界の人々の生活を大きく変えた産業革命。現代の環境問題は産業革命以降のものとすら言われる。産業革命とは何だったのかを考える。 【予習】参考書籍で、テーマに関する事柄についてイメージを作り、確認点・疑問点を整理し、質問できるようにしておくこと。(120分) 【事後学習】疑問点が解決したかを確認し、講義内容のポイントをまとめておく。(120分) |
第11回 | 高度経済成長と「環境」 右肩上がりの経済成長は、人々に何をもたらしたのだろうか。豊かな生活、そして…。 【予習】参考書籍で、テーマに関する事柄についてイメージを作り、確認点・疑問点を整理し、質問できるようにしておくこと。(120分) 【事後学習】疑問点が解決したかを確認すること。出題された課題は、本日の講義の復習の一環であるので、必ず取り組み、期限内に提出すること。提出して、初めて出席となる。(120分) |
第12回 | 四大公害訴訟と現在(1) 四大公害事件はどのようにして起こったのか。その結末はどうなっているのか。問題は解決したのだろうか。 【事前学習】参考書籍で、テーマに関する事柄についてイメージを作り、確認点・疑問点を整理し、質問できるようにしておくこと。(120分) 【事後学習】疑問点が解決したかを確認すること。出題された課題は、本日の講義の復習の一環であるので、必ず取り組み、期限内に提出すること。提出して、初めて出席となる。(120分) |
第13回 | 四大公害訴訟と現在(2) 四大公害事件はどのようにして起こったのか。その結末はどうなっているのか。問題は解決したのだろうか。 【事前学習】参考書籍で、テーマに関する事柄についてイメージを作り、確認点・疑問点を整理し、質問できるようにしておくこと。(120分) 【事後学習】疑問点が解決したかを確認すること。出題された課題は、本日の講義の復習の一環であるので、必ず取り組み、期限内に提出すること。提出して、初めて出席となる。(120分) |
第14回 | 環境問題への対応 環境問題への政府の取組みと人々の対応 【事前学習】参考書籍で、テーマに関する事柄についてイメージを作り、確認点・疑問点を整理し、質問できるようにしておくこと。(120分) 【事後学習】疑問点が解決したかを確認すること。出題された課題は、本日の講義の復習の一環であるので、必ず取り組み、期限内に提出すること。提出して、初めて出席となる。(120分) |
第15回 | 現代の環境問題―地球温暖化を中心に― 世界的に、人々の関心が最も高い地球温暖化の問題。問題の核心はどこにあるのか。対応は? 【事前学習】参考書籍で、テーマに関する事柄についてイメージを作り、確認点・疑問点を整理し、質問できるようにしておくこと。(120分) 【事後学習】疑問点が解決したかを確認すること。出題された課題は、本日の講義の復習の一環であるので、必ず取り組み、期限内に提出すること。提出して、初めて出席となる。(120分) |
その他
教科書 |
特に教科書はない。
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参考書 |
飯島伸子『環境問題の社会史(有斐閣アルマ)』(有斐閣、2000年)/
鬼頭 宏『環境先進国・江戸』(吉川弘文館、2012年)/
根岸茂夫ら『近世の環境と開発』(思文閣出版、2010年)/
斎藤孝『(UP選書)歴史と歴史学』(東京大学出版会、1975年)/
福井憲彦『改訂新版 歴史学の現在』(放送大学教育振興会、2001年)/
井上勲編『日本の時代史29 日本史の環境』(吉川弘文館、2004年)
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成績評価の方法 及び基準 |
学期末に出題するレポート(55%)、毎時実施するレポート(35%)、平常点(10%)をもとに、総合的に評価する。 レポートは、提出すれば良いというものではない。内容が重要である。出題の内容に合わないレポートは評価が低くなる。その結果、「不可」もありうるので注意して下さい。 |
質問への対応 | 随時、メールにて。 メールには学科、学年、学籍番号、名前を明記すること。 |
研究室又は 連絡先 |
042-344-5755(午後10時まで) メールアドレス:izumi.masato20@nihon-u.ac.jp 電話連絡の場合、まず、大学名、学科名、学年、名前を述べること。 メールの場合、学科、学年、学籍番号、名前を明記すること。 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
毎時、講義ファイルを視聴し、かつレポートを提出して初めて「出席」になるので、注意してください。 講義ファイルの視聴は閲覧履歴が記録されるので、必ず大学に登録してあるIDを使用してアクセスすること。閲覧記録が無く、レポートが出ている場合は「不正」とみなし、ペナルティーを科します。 |