2021年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 基礎地形・地質学 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 3年 |
担当者 | 梶山 貴弘 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜6 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | T56M |
クラス |
概要
学修到達目標 | 【授業概要】人間生活を豊かにするために,人類は地形・地質資源を利用してきたが,自然の摂理に沿わない微視的・短期的な視点における,それら自然資源の利用・改変・破壊は,自然災害や環境問題を生じさせることになる。したがって,そのような誤った開発を行わないためにも,我々は地形・地質現象の本質を理解する必要がある。そこで本授業では「地形学」と「地質学」の基礎を学修する。 【到達目標】人間生活の舞台となる地形,それを構成する地質(地層・岩石)の基礎,およびそれらと人間生活との関わりについて理解することが出来る。また主題図・地形図読図から,地形・地質現象を読み解く技術を修得することが出来る。 |
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授業形態及び 授業方法 |
《オンデマンド型授業》CSTポータルⅡを利用して行う。基本的な流れは,配布資料を基に解説動画を視聴し,最後に練習問題を解いて提出する。一部の授業では,主題図・地形図読図などに関する『実習(小レポート)』を行う。授業に関する案内は,全てCSTポータルⅡにおいて行う。なお,受講者数によっては,授業計画と内容を変更する場合がある。 扱う内容は,高校で地理および地学を履修しなかった学生を考慮して,高校の地理・地学を中心とし,一部は大学の地理学・地球科学の基礎を含む。 |
履修条件 | 中学校社会科地理分野と理科地学分野の内容を復習しておくこと。 「地理学」と「自然環境論」を履修することが望ましい。 ※「旧カリ科目」のため,2019年度以前入学生(3年生以上)のみ履修可(1・2年生は履修不可)。なお本科目は,2022年度から廃止されるので注意すること。 |
授業計画
第1回 | 授業の到達目標・計画・評価方法,地球の構成要素と関連性,地形学・地質学の対象と分野 ・地球惑星システム,環境,自然資源,自然災害,自然環境問題 【事前学習】シラバスを読んでおく。また中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
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第2回 | 地球の時間・空間と構造 ・地球の時空間スケール、地形と地質,地圏の構造と岩石 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第3回 | 世界スケールの地形・地質環境①:プレートテクトニクス ・プレートテクトニクスとプレート運動,主な地形・地質現象,大地形と地震・火山の分布 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第4回 | 世界スケールの地形・地質環境②:大地形とその変化 ・プレート内部の地形・地質現象,『図上作業と主題図読図』 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(60分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。また実習レポートを完成させる。(180分) |
第5回 | 日本列島の地形・地質環境 ・実習の解説,日本列島の地体構造と大地形,日本列島の中地形 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第6回 | 火山地形・地質と火山災害①:マグマと火山噴火と火成岩 ・マグマの発生と火山噴火,火山噴出物と火山噴火の関連現象,マグマの分化と性質,火山地形と火成岩 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第7回 | 火山地形・地質と火山災害②:日本列島における火砕流災害 ・大規模な火砕流,火山災害と火砕流災害,『図上作業と地形図読図』 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(60分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。また実習レポートを完成させる。(180分) |
第8回 | 河川地形と洪水災害①:河成堆積低地と自然堤防・後背低地 ・実習の解説,地形の変化と形成,低地の分類と形成プロセス,河流の時空間変化と岩石の関係,自然堤防と後背低地 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第9回 | 河川地形と洪水災害②:茨城県における鬼怒川の氾濫と洪水災害 ・河川氾濫と洪水災害,鬼怒川中流域における洪水災害,『図上作業と地形図読図』 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(60分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。また実習レポートを完成させる。(180分) |
第10回 | 海岸地形と海岸侵食①:海成堆積低地と浜堤・堤間湿地 ・実習の解説,海成低地の分類と形成プロセス,海岸と海の地形営力,波浪・流れの時間変化と岩石の関係,浜と浜提と提間湿地 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第11回 | 海岸地形と海岸侵食②:九十九里海岸における海岸侵食 ・海成堆積低地と海岸侵食,九十九里海岸における海岸侵食,『図上作業と地形図読図』 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(60分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。また実習レポートを完成させる。(180分) |
第12回 | 地層と温泉資源①:地層と地下水 ・実習の解説,地層とその層序,地下水の涵養と形成,地下水の流動と流出 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(60分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(180分) |
第13回 | 地層と温泉資源②:関東平野南部における非火山性温泉と温泉資源 ・温泉の形成と分類,日本列島における温泉資源、関東平野南部における温泉資源 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第14回 | まとめ,補足事項,期末レポートの内容・方法 【事前学習】これまでの学習内容を整理して,不明な点を質問できるようにしておく。(60分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(180分) |
第15回 | 期末レポートの作成及びその解説 【事前学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(180分) 【事後学習】期末レポートで分からなかったところは,これまでの学習内容を再確認するとともに,不明な点を教員に質問する。また今後の発展的な学習計画について考える。(60分) |
その他
教科書 |
教科書は指定しない。毎回プリントをアップロードするので,印刷すること。
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参考書 |
高橋日出男・小泉武栄編著 『自然地理学概論』 朝倉書店 2008年
吉田英嗣 『はじめての自然地理学』 古今書院 2019年 第2版
貝塚爽平ほか編 『写真と図で見る地形学 増補新装版』 東京大学出版会 2019年
貝塚爽平 『東京の自然史』 講談社 2011年
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成績評価の方法 及び基準 |
成績評価は,期末レポート(50%),複数回分の小レポート(40%),平常点(10%)から評価する。 |
質問への対応 | 基本的には授業終了後またはオフィスアワーで対応するが,研究室在室時で可能な場合であればいつでも対応する。また,Eメールでも対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎 タワー・スコラ11階S1112室 船橋校舎 8号館4階842室 Eメール:kajiyama.takahiro@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 船橋 15:00 ~ 16:30
水曜 駿河台 15:00 ~ 16:30
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学生への メッセージ |
地理現象を理解するためには,その時空間スケールや,他の現象との相互作用を考える必要があるので,常に広い視野を持つように心掛けましょう。また講義での各現象の説明事項(とくにグラフや地図を用いた説明など)は,必ず配布資料やノートにメモを取るようにしましょう。なお事前・事後学習には,図書館を活用すると効果的です。 |