2021年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 心理学 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 2年 |
担当者 | 加藤 博己 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜6 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | W16H |
クラス | 2年生は,まちづくり工学科,機械工学科,電気工学科,数学科のみ。3年生以上は学科による履修制限はない。 |
概要
学修到達目標 | 本講義では,哲学から独立して142年の歴史を有する心理学の基礎分野を体系的に学び,「記憶」,「感覚・知覚」,「学習」,「動機づけ」,「情動」という4つの基礎分野についての基礎知識を学び,説明できる力を身に付ける。科目「応用心理学」と合わせて履修することにより,心理学の基礎分野を網羅し,科学的な態度(クリティカル・シンキング)が涵養される。 |
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授業形態及び 授業方法 |
「オンデマンド型授業」。Google Driveに置かれた本科目名のフォルダにあるパワーポイントによる授業動画等を視聴し,毎週課題を期日までに提出するものとする。必要に応じて教科書,資料等を用い,簡単な実験を実施する予定である。毎授業開始時10分間で,学生は前回授業の理解度・習得度を確認する「ワーク」を作成し,その後,他の学生からのコメントを見ることで理解を深め知識の定着を図る。授業終了前10分間では,その日に学んだ事柄について,コメント(意見・感想)を書いて提出することで,習った知識の応用力や科学的態度を養う。 |
履修条件 | 社会コミュニケーションサブメジャー・コース設置科目。 大多数の受講生にとって初めて学ぶ学問となるので,毎週5~15分程度でよいので,復習をしてから授業に臨んでほしい。履修希望者が多い場合には,初回授業にて履修者制限を行うことがある。「心理学」の基礎分野を概観し,科学的な視点を身につけるためには,後期開講科目「応用心理学」と合わせて履修することが望ましい。 |
授業計画
第1回 | ガイダンス(教育改革を踏まえての講義のねらい,学習計画,ワーク&コメント,評価方法,注意事項を確認するので,シラバスを読んだうえで授業に臨むこと。授業外学習では,各回の学習内容についてノート,教科書,web等を用いて,予習では次回何を学ぶのか,復習では何を学び,どう理解したかを学習することを勧める)。 記憶①:記憶の過程 【事前学習】シラバスを確認の上,授業に臨むこと。教科書80-81頁,40分。 【事後学習】シラバスの理解と習得,配布プリント,180分。 |
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第2回 | 記憶②:記憶の(長さと内容による)分類(感覚・短期・長期,意味・エピソード,手続き記憶)。 【事前学習】教科書80~100頁,40分。 【事後学習】次週のワークのためのノートと教科書80~100頁,180分。 |
第3回 | 記憶③:記憶の仕方,忘却の仕方(集中・分散,精緻化リハーサル,忘却曲線,系列位置効果)。 【事前学習】教科書80~100頁,40分。 【事後学習】次週のワークのためのノートと教科書80~100頁,180分。 |
第4回 | 記憶④:忘却の理由(不使用説,干渉説,検索失敗説,抑圧説)。教科書80~100頁。 感覚・知覚①:感覚(感覚のモダリティ)。 【事前学習】教科書101~164頁,40分。 【事後学習】次週のワークのためのノートと教科書101~164頁,180分。 |
第5回 | 感覚・知覚②:感覚(閾値,順応),知覚(図と地)。 【事前学習】教科書101~164頁,40分。 【事後学習】次週のワークのためのノートと教科書101~164頁,180分。 |
第6回 | 感覚・知覚③:知覚(群化,恒常性),認知(アフォーダンス)。 【事前学習】教科書101~164頁,40分。 【事後学習】次週のワークのためのノートと教科書101~164頁,180分。 |
第7回 | 学習①:レスポンデント条件づけ(強化・消去・般化・分化)。 【事前学習】教科書65-80頁,40。 【事後学習】次週のワークのためのノートと教科書65-80頁,180分。 |
第8回 | 学習②:オペラント条件づけ(シェイピング,迷信行動)。 【事前学習】教科書65-80頁,40。 【事後学習】次週のワークのためのノートと教科書65-80頁,180分。 |
第9回 | 学習③:その他の学習理論(試行錯誤学習,洞察学習)。 【事前学習】教科書65-80頁,40分。 【事後学習】次週のワークのためのノートと教科書65-80頁,180分。 |
第10回 | 学習④:その他の学習理論(観察学習),初期学習(刷り込み)。 【事前学習】教科書65-80頁,40分。 【事後学習】次週のワークのためのノートと教科書65-80頁,180分。 |
第11回 | 動機づけ①:動機づけの分類(マスローの欲求五段階説,他)。 【事前学習】教科書209-234頁,40分。 【事後学習】次週のワークのためのノートと教科書209-234頁,180分。 |
第12回 | 動機づけ②:葛藤,コンプレックス。 【事前学習】教科書209-234頁,40分。 【事後学習】次週のワークと到達度の確認試験のためのノートと教科書209-234頁,180分。 |
第13回 | 小テスト及びその解説。 【事前学習】ノートと教科書のこれまでの学習範囲,340分。 【事後学習】次週のワークのためのノートと教科書のこれまでの学習範囲,180分。 |
第14回 | 情動①:感情の生起(末梢起源説,中枢起源説,二要因〔認知〕説。 【事前学習】教科書215-220頁,40分。 【事後学習】次週のワークのためのノートと教科書215-220頁,180分。 |
第15回 | 情動②:感情の測定(SD法,生理的変化の測定)。 まとめと展望 【事前学習】教科書215-220頁,40分。 【事後学習】次週のワークのためのノートと教科書215-220頁,180分。 |
その他
教科書 |
鹿取廣人, 杉本敏夫, 鳥居修晃, 河内十郎(編) 『心理学』 東京大学出版会 2020年 第5補訂版
「第5版」ではなく,「第5版補訂版」です。ご注意ください。ISBN978-4-13-012117-0
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参考書 |
必要に応じて授業で紹介する。
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成績評価の方法 及び基準 |
平常点(小テスト10%,ワーク&コメント90%)による。心理学の基礎分野について,基本事項を理解しているかどうかが問われる。詳細は,初回授業で資料を用いて述べる。 |
質問への対応 | わからないことをそのままにせず,授業中や授業前後に質問したり,授業外で教科書やwebを用いて調べ,次週のワークまでには解決してほしい。 |
研究室又は 連絡先 |
今年度に限り,E-MAILを用いて質疑を受ける。kato.hiroki20@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
学問としての心理学では、TVで見られるような表情や動作から心理を読み取るメンタリズムや、占い、心理ゲームが扱われることはなく、日本ではプロファイリングもほとんど行われていない。 実際の「心理学」は、人間やその他の動物等の日常生活に密着した(目に見える)「行動」や(目に見えない)「認知」的側面を実験や調査などを通してデータ化して実証する科学のひとつである。 【昨年度の学生のコメント】 「私が心理学を受講したきっかけは、単純に「面白そうだな、人付き合いなどに役立ちそうだな」と思っていたからだ。正直メディア等でもてはやされる、いわゆるマインドコントロール的な側面に魅力を感じていた部分がある。しかし実際の授業を受講してみて、心理学者の行った実験が非常に面白く、日常で実感出来るような心理効果は、このようにして具体的に突き止められていたのだなという事を学ぶ事が出来た。授業を通して、目標にあったように、クリティカル・シンキングを養う事が出来たように思う(応化2年)」。 |