2021年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 教)発達と学習 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 伊藤 令枝 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜6 水曜5 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | X26B X35A |
クラス | 指定クラス(1年のみ) |
概要
学修到達目標 | 乳幼児期から青年期にかけての発達や、行動を理解するための学習について、基礎的な理論やメカニズムを理解する。また、人間は社会との関わりの中で発達することを理解する。 自分自身の発達過程を顧み、自己と真摯に向き合う姿勢を身につける。 以上を踏まえた上で、学校教育に関する基礎的な理論や考え方を理解する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
オンデマンド型授業 CSTポータルIIと動画保存用サーバを併用して、授業資料と講義動画、課題等を配信するので、各自の都合に合わせて学習を進めていくものとする。 各資料の配信スケジュールは第1回授業で連絡する。 なお、後期の授業形態や配信プラットフォームは変更される場合がある。 |
履修条件 | ・1年生はクラス指定とする。入構グループがG(緑)の学生は火曜6限、R(赤)の学生は水曜5限に履修すること。2年生以上はクラス分けはない。ただし、原則として所属校舎で開講されている授業を履修登録すること。 ・教養教育科目の心理学(1~2年生は「心理学」、3年生以上は「心理学」と「応用心理学」の2科目)を受講済みであることが望ましい。 ※旧課程の学生は、「発達と学習」に加えて「特別支援教育概論」の履修が必要である。編入学生や科目等履修生で新・旧課程の区分が分からない場合は、教務課窓口に確認すること。 |
授業計画
第1回 | 教育心理学へのアプローチ -「発達」と「学習」の概念とその理解、履修するうえでの心構え、学習の進め方 【事前学習】教職課程の手引きを熟読し、「発達と学習」の履修計画を検討する。(1時間) 【事後学習】シラバスを確認して、自分自身の現在の「こころ」の状態を整理する。(3時間) |
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第2回 | 教育心理学研究 -教育心理学の成立と展開、人間の発達における遺伝要因と環境要因 【事前学習】教科書の中で、教育心理学の歴史に関する箇所を熟読する。(2時間) 【事後学習】生得説と経験説のそれぞれの特徴や限界について考察する。(2時間) |
第3回 | 発達の理論 -遺伝と環境との輻輳と相互作用、成熟優位説と学習優位説、発達段階と発達課題 【事前学習】教科書の中で、輻輳説と相互作用説、発達段階に関する箇所を熟読する。(1時間) 【事後学習】各発達段階で解決すべき発達課題を考える。また、早期教育の特徴や問題点を考察する。(3時間) |
第4回 | 発達の諸側面(1) -発達の原理、発達における臨界期、身体と運動機能の発達、発達加速現象 【事前学習】教科書の中で、発達理論に関する箇所を熟読する。(1時間) 【事後学習】乳児の原始反射を観察し、また、自分自身の身体的な発達過程をふりかえる。(3時間) |
第5回 | 発達の諸側面(2) -言語機能の獲得と発達、知覚・認知の発達、ピアジェの認知発達理論 【事前学習】教科書の中で、言語発達とピアジェの発達理論に関する箇所を熟読する。(2時間) 【事後学習】乳幼児期から児童期にかけての子どもの言語的・認知的特徴を観察する。(2時間) |
第6回 | 発達の諸側面(3) -社会性の発達、母子相互作用と愛着、三項関係と共同注意 【事前学習】教科書の中で、社会性の発達に関する箇所を熟読する。(2時間) 【事後学習】乳幼児に対して過度に携帯端末を与えることの危険性について考察する。(2時間) |
第7回 | 発達の諸側面(4) -「心の理論」、児童期の対人関係とギャング・エイジ、青年の身体と情緒 【事前学習】「サリーとアンの課題」「ジョンとメアリの課題」等の誤信念課題に取り組み、その性質を理解する。(1時間) 【事後学習】児童期から青年期にかけての自分の友人関係とその発達的変化をふりかえる。(3時間) |
第8回 | 発達の諸側面(5) -青年期におけるアイデンティティの確立とアイデンティティ拡散(混乱)、モラトリアム、青年期の対人関係 【事前学習】教科書の中で、エリクソンのアイデンティティ理論の箇所を熟読する。(1時間) 【事後学習】自分自身の中高生期のこころの状態についてふりかえる。(3時間) |
第9回 | 学習理論 -古典的条件づけとオペラント条件づけ、強化と弱化、潜在学習、観察学習 【事前学習】教科書の中で、学習理論に関する箇所を熟読する。(1時間) 【事後学習】各学習理論を日常生活から具体的に考え、また、体罰が何故いけないか考察する。(3時間) |
第10回 | 学習への動機づけ(1) -試行錯誤と洞察、動機づけ理論と学習への意識、学習性無力感 【事前学習】教科書の中で、動機づけ理論と帰属理論に関する箇所を熟読する。(2時間) 【事後学習】自分自身の勉学に対する姿勢をふりかえり、学校教育場面での動機づけについて考察する。(2時間) |
第11回 | 学習への動機づけ(2) -帰属理論、教室での学習支援、教師主導型・学習者参加型授業、学習指導形態、グループ学習 【事前学習】ブレーン・ストーミングやバズ学習など、グループ学習の代表的な方法について調べる。(2時間) 【事後学習】教師主導型と学習者参加型のそれぞれの学習指導の特徴について考察する。(2時間) |
第12回 | 授業過程と学習 -有意味受容学習、プログラム学習、発見学習、実験授業的手法 【事前学習】教科書の中で、授業理論に関する箇所を熟読して、それぞれの特徴を整理する。(2時間) 【事後学習】有意味な学習のあり方を検討するとともに、本来的なアクティブ・ラーニングとは何か考察する。(2時間) |
第13回 | 教育評価 -教育評価とその信頼性、学力評価の方法、絶対評価と相対評価、ピグマリオン効果 【事前学習】教科書の中で、教育評価・学力評価に関する箇所を熟読する。(2時間) 【事後学習】学力評価に影響を与える対人認知バイアスについて具体的に考察する。(2時間) |
第14回 | 個性と教育 -知能に関する理論とモデル、知能検査、パーソナリティの理解と測定方法 【事前学習】教科書の中で、知能検査に関する箇所を熟読する。(2時間) 【事後学習】教科書の中で、性格検査に関する箇所を熟読する。(2時間) |
第15回 | 学級 -学級集団の構造、学級集団を理解する方法、教師の役割とリーダーシップ、PM理論 【事前学習】教科書の中で、リーダーシップ理論に関する箇所を熟読する。(1時間) 【事後学習】全15回の授業を通して学習した理論を整理する。(3時間) |
その他
教科書 |
内藤佳津雄・北村世都・鏡直子(編) 『発達と学習』 Next教科書シリーズ 弘文堂 2020年 第2版
藤田主一・齋藤雅英・宇部弘子(編) 『新 発達と教育の心理学』 福村出版 2013年
和田万紀(編) 『教育心理学』 Next教科書シリーズ 弘文堂 2014年
いずれか1冊を購入し、日々の学習に活用すること。
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参考書 |
藤田主一・齋藤雅英・宇部弘子・市川優一郎(編) 『こころの発達によりそう教育相談』 福村出版 2018年
ヨシタケシンスケ(絵・文) 『ぼくのニセモノをつくるには』 ブロンズ新社 2014年
その他、授業中に適宜紹介する。
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成績評価の方法 及び基準 |
毎回授業後の小テスト・小課題(計約55%)、総括テスト(約25%)、レポート(約20%)による総合評価とする。 小テストや各種課題に関する連絡、課題の提出は、すべてCSTポータルIIを通して行われる。 総括テストは、定期試験実施期間にCSTポータルIIによって配信されるため、定期試験や平常試験と異なり、追試験の対象とはならない。 なお、後期の授業形態や配信プラットフォームが流動的であることに伴い、場合によっては、成績評価方法や基準が変更されることがある(最新の情報を確認してほしい)。 |
質問への対応 | CSTポータルIIのQ&A機能とメールにて応じる。 いずれの場合も、本文中に、科目名、学科、学生番号、氏名を必ず記載すること。 なお、科目担当者の都合により、返信が数日遅れる場合がある。 |
研究室又は 連絡先 |
メールアドレス:ito.yoshie20(at)nihon-u.ac.jp 送信する際に、(at)部分を@に変換すること。 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
与えられた学習内容や課題を指示通りにこなすだけでは、真の「学び」にもアクティブ・ラーニングにもならない。普段から教科書やノートを活用して復習を心がけ、内容を十分に理解するよう努めてほしい。そして、自分自身の発達過程や経験を顧みながら、自己に真摯に向き合い、また、人間について理解を深めてほしい。 なお、授業で配信される資料はすべて、当該科目の受講目的に利用が限定され、授業動画の撮影や録音録画、二次利用、SNSへの転載や公開などの行為は、いずれも禁止されている。 新型ウイルスの影響で、さまざまな活動に支障をきたし、不安やストレスを感じることもあるだろうが、通学であっても、在宅学習であっても、学習習慣をなるべく崩さず、規則正しい生活や食事、適度な運動を心がけ、また、心身をリラックスさせる時間を作りながら日常を過ごしてほしい。 身体的・精神的健康に十分留意してほしい。 (本シラバスの最終更新日2021/03/18) |