2021年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 教)地学概論 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 2年 |
担当者 | 梶山 貴弘 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜6 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | X26D |
クラス |
概要
学修到達目標 | 【授業概要】人間生活は、日常の感覚を超えるような長期的・広域的な時空間スケールをもつ地球で展開されている。しかしその認識の欠落により,近年では自然災害や環境問題などが多発している。したがって,持続的な発展をしていくためにも,全ての現代人においては、地球の自然環境を正しく理解する必要があるとともに,それを対象とする地学教育の充実が,一般社会からより一層求められている。そこで本授業では,将来の地学(理科)教員を対象として,「地球科学(地学)」の基礎を,とくに地質・気象分野を中心として学修する。 【到達目標】地質・気象を中心とした自然環境の基礎,およびそれらと人間生活との関わりについて理解することが出来る。また地形図読図から,地学現象を読み解く技術を修得することが出来る。 |
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授業形態及び 授業方法 |
《オンデマンド型授業》CSTポータルⅡを利用して行う。基本的な流れは,配布資料を基に解説動画を視聴し,最後に練習問題を解いて提出する。一部の授業では,地形図読図に関する『実習(小レポート)』を行う。授業に関する案内は,全てCSTポータルⅡにおいて行う。なお,受講者数によっては,授業計画と内容を変更する場合がある。 扱う内容は,高校の「地学基礎」を中心とし,一部は高校の「地学」を含む。とくに独学での理解が困難な,地質分野の地層や岩石を重点的に扱う。 |
履修条件 | 教職課程(理科)の必修科目。 教職「地学実験」(必修)の内容と対応するため,同時に履修することが望ましい。 中学校理科地学分野の内容を復習しておくこと。 「地理学」「自然環境論」を履修することが望ましい。 |
授業計画
第1回 | 授業の到達目標・計画・評価方法,地球の構成要素と関連性,高校地学の対象と分野 ・地球惑星システム,環境,自然資源,自然災害,自然環境問題 【事前学習】シラバスを読んでおく。また中学・高校地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
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第2回 | 地球の時間・空間と構造 ・地球の時空間スケール、地形と地質,地圏の構造と岩石 【事前学習】中学・高校地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第3回 | プレートテクトニクス①:世界スケールの地形・地質現象 ・プレートテクトニクスとプレート運動,主な地形・地質現象,大地形と地震・火山の分布 【事前学習】中学・高校地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第4回 | プレートテクトニクス②:島弧-海溝系(日本列島)の地形・地質現象 ・日本列島の地体構造と大地形,地殻変動,変成岩の岩種とその形成 【事前学習】中学・高校地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第5回 | 火成活動①:火山活動と火山災害 ・マグマの発生と火山噴火,火山噴出物と火山噴火の関連現象,マグマの分化と性質,火山噴火と火山災害 【事前学習】中学・高校地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第6回 | 火成活動②:火成岩とテフラ ・火成岩と珪酸塩鉱物,火成岩の岩種とその成因,テフラの分類とその産状 【事前学習】中学・高校地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第7回 | 地層①:地形の変化と地層の形成 ・岩石の移動と地形変化,地層とその層序,堆積岩の岩種とその形成 【事前学習】中学・高校地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第8回 | 地層②:地層の時空間分布 ・化石と生層序,年代と地層の時間分布,地層の空間分布 【事前学習】中学・高校地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第9回 | 地層③:地層・岩石と鉱物資源 ・石炭と石油・天然ガス,エネルギー資源,鉱床,地質構造,金属資源と非金属資源 【事前学習】中学・高校地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第10回 | 地形・地質環境の調査方法 ・日本列島の中地形,地形図と地質図,『図上作業と地形図読図』 【事前学習】中学・高校地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第11回 | 気候・気象①:大気の構造と気象現象 ・気候と気象,気圏の構造と組成 【事前学習】中学・高校地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第12回 | 気候・気象②:放射収支と大気大循環 ・太陽の放射エネルギー,地球のエネルギー収支,世界スケールの大気の運動 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第13回 | 気候・気象③:気候変化と地球温暖化 ・第四紀の気候変動,地球温暖化の実態と要因,ヒートアイランド現象 【事前学習】中学・高校地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第14回 | まとめ,補足事項,期末レポートの内容・方法 【事前学習】これまでの学習内容を整理して,不明な点を質問できるようにしておく。(60分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(180分) |
第15回 | 期末レポートの作成及びその解説 【事前学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(180分) 【事後学習】期末レポートで分からなかったところは,これまでの学習内容を再確認するとともに,不明な点を教員に質問する。また今後の発展的な学習計画について考える。(60分) |
その他
教科書 |
教科書は指定しない。毎回プリントをアップロードするので,印刷すること。
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参考書 |
西村祐二郎ほか 『基礎地球科学』 朝倉書店 2019年 第3版
酒井治孝 『地球学入門』 東海大学出版部 2年 第2016版
数研出版編集部編 『視覚でとらえるフォトサイエンス地学図録』 2018年
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成績評価の方法 及び基準 |
成績評価は,期末レポート(60%),複数回分の小レポート(30%),平常点(10%)から評価する。 |
質問への対応 | 基本的には授業終了後またはオフィスアワーで対応するが,研究室在室時で可能な場合であればいつでも対応する。また,Eメールでも対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎 タワー・スコラ11階S1112室 船橋校舎 8号館4階842室 Eメール:kajiyama.takahiro@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 船橋 15:00 ~ 16:30
水曜 駿河台 15:00 ~ 16:30
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学生への メッセージ |
教職科目であることから,将来の教員としての自覚を持って授業に臨みましょう。 地学現象を理解するためには,その時空間スケールや,他の現象との相互作用を考える必要があるので,常に広い視野を持つように心掛けましょう。また講義での各現象の説明事項(とくにグラフや地図を用いた説明など)は,必ず配布資料やノートにメモを取るようにしましょう。なお事前・事後学習には,図書館を活用すると効果的です。 |