2021年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 教)数学科教育法Ⅰ | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 2年 |
担当者 | 石井 直紀 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜5 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | X45C |
クラス | 数学科以外の学生用クラス |
概要
学修到達目標 | 学習指導要領に示された教育目標を達成させていくには、教えることの内容を表面的に理解しているだけでは不十分であり、数学の諸分野に対しての深い知識が必要である。さらに、たえず生徒を観察し、指導方法を工夫する姿勢を身につける必要がある。このため、本講義においては主に中学の教育課程の意義及び編成方法を理解し、これらに基づいた指導案を作成することを身につけ、板書などの基本的な技術の重要さを学んで、生徒に伝わる授業が実践できるようにする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
CSTポータルⅡを利用して、オンデマンド形式で実施する。 学習指導要領の内容等に関する全体での講義、 グループでの討論や指導案作成、 模擬授業をとおして「教育課程の意義及び編成方法」と「指導法」について学ぶ。 |
履修条件 | 教職科目の必修課目(新課程) なお、この授業は、数学科以外の学生用の設置科目である。時間割の都合上、数学科の学生で履修を希望する場合は、担当教員に相談すること。 ※旧課程の学生は、「教科教育法Ⅰ」に加えて「教育課程論」の履修が必要である。編入学生や科目等履修生で新・旧課程の区分が分からない場合は、教務課窓口に確認すること。 |
授業計画
第1回 | シラバスの内容を確認の上、授業に臨むこと。 この授業の到達目標と進め方。 学習指導要領全体の構成。 [事後学習] 学習指導要領解説を概観し構成を確認する。(120分) |
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第2回 | 教育課程の意義(「教科の目標」、 各学年の目標など) [事前学習] 中学指導要領解説第2章「数学科の目標」の概要を把握し、疑問点を明らかにしておく。(120分) [事後学習] 講義中に提起された問題について考察し纏める。(120分) |
第3回 | 指導計画の作成と内容の取扱い。 数学的活動と教師の役割 [事前学習] 中学指導要領解説第4章「指導計画の作成と内容の取扱い」の概要を把握し、疑問点を明らかにしておく。(120分) [事後学習] 講義中に提起された問題について考察し纏める。(120分) |
第4回 | A. 数と式I (特に 正負の数、 有理数、 無理数など数の体系に関する中学3年間の流れを把握し、 その指導法を学ぶ) [事前学習] 上記分野に関した指導要領の部分を調べ要点を纏める。(120分) [事後学習] 講義で扱った数学の問題、定理等について板書案を作成する。(120分) |
第5回 | A. 数と式II (文字と式、 多項式、 方程式など文字の導入方法など代数的分野に関する流れを把握し、その指導法を学ぶ) [事前学習] 上記分野に関した指導要領の部分を調べ要点を纏める。(120分) [事後学習] 講義で扱った数学の問題、定理等について板書案を作成する。(120分) |
第6回 | 数と式 に関する「簡単な指導案」作成(グループ) [事前学習] グループで指導案の素案を作る。(180分) [事後学習] 本時中に検討された問題点、修正点を考慮し指導案を完成させる(120分) |
第7回 | B. 図形I (平面図形、 空間図形、 平行線、 合同など、 主に中1、中2で扱う幾何的分野の流れを把握し、 その指導法を学ぶ) [事前学習] 上記分野に関した指導要領の部分を調べ要点を纏める。(120分) [事後学習] 講義で扱った数学の問題、定理等について板書案を作成する。(120分) |
第8回 | B. 図形II (相似、 円の性質、 三平方の定理など中3で学ぶ幾何的分野の指導法、を学ぶ。 その際、 中1、中2で学んだ諸分野との関連させた指導を意識させる) [事前学習] 上記分野に関した指導要領の部分を調べ要点を纏める。(120分) [事後学習] 講義で扱った数学の問題、定理等について板書案を作成する。(120分) |
第9回 | 図形 に関する「簡単な指導案」作成(グループ) [事前学習] グループで指導案の素案を作る。(180分) [事後学習] 本時中に検討された問題点、修正点を考慮し指導案を完成させる(120分) |
第10回 | C. 関数 (比例・反比例、 1次関数、 2次関数及びそれらのグラフを通し関数の概念の指導法を学ぶ。 また 関数と方程式・不等式とを関連させた指導例を考える) [事前学習] 上記分野に関した指導要領の部分を調べ要点を纏める。(120分) [事後学習] 講義で扱った数学の問題、定理等について板書案を作成する。(120分) |
第11回 | 関数 に関する「簡単な指導案」作成(グループ) [事前学習] グループで指導案の素案を作る。(180分) [事後学習] 本時中に検討された問題点、修正点を考慮し指導案を完成させる(120分) |
第12回 | D.資料の活用(資料の散らばりと代表値、 確率、 標本調査など統計・確率分野に関する3年間の流れを把握しその指導法を学ぶ) [事前学習] 上記分野に関した指導要領の部分を調べ要点を纏める。(120分) [事後学習] 講義で扱った数学の問題、定理等について板書案を作成する。(120分) |
第13回 | これまでに作成した指導案に基づいた模擬授業と相互検討・相互評価I (6グループに分け前半3グループの模擬授業) [事前学習] 模擬授業をおこなう3班は予行演習、残りの3班は発表班の教材内容について教科書での扱いを調べる。(120分) [事後学習] 本時の模擬授業についての評価、改善すべき点を纏める。(120分) |
第14回 | これまでに作成した指導案に基づいた模擬授業と相互検討・評価II (6グループに分け後半3グループの模擬授業) [事前学習] 模擬授業をおこなう3班は予行演習、残りの3班は発表班の教材内容について教科書での扱いを調べる。(120分) [事後学習] 本時の模擬授業についての評価、改善すべき点を纏める。(120分) |
第15回 | 平常試験とその解説 [事前学習] 第1回から14回までの内容を総復習する。(120分) [事後学習] 解説をもとに、平常試験の解答を検討する。(120分) |
その他
教科書 |
文部科学省 『中学校学習指導要領解説(H29年告示)数学編』 日本文教出版株式会社 2018年
文部科学省 『高等学校学習指導要領解説(H30年告示) 数学編 理数編』 学校図書株式会社 2019年
なお、『高等学校学習指導要領解説(平成30年告示)数学編』は2019年3月刊行予定であり、文部科学省ホームページよりダウンロード可能。
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参考書 |
必要に応じて資料を配布する。
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成績評価の方法 及び基準 |
指導案最終版の内容等を問う平常試験60パーセント、授業におけるレポート40パーセントによる総合評価。 |
質問への対応 | 講義の前後に受け付ける。 |
研究室又は 連絡先 |
ポータルIIを用いての遠隔授業になるので、質問等は メールで受け受けます。アドレスはポータルIIでお知らせします。 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
あくまでも教職を志す者を対象とする講義である。自らの進路をよく考えたうえ受講するように。 |