2021年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 教)数学科教育法Ⅳ | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 3年 |
担当者 | 石井 直紀 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜5 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | X45F |
クラス |
概要
学修到達目標 | 児童、生徒が算数、数学を学習し理解を深めていく過程と、人類が数学を発展させていく過程の間には多くの類似がある。数学史は教材として役立つ多くのものを含んでいるのみならず、数学を学ぶ意味そのものを考えるヒントをあたえてくれる。この講義では中等教育の内容を数学史の流れの中で捉え直し、深みのある教科観、教材観を養う事を目標とする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義が中心であるが、レポートの発表や討論、教材作りも取り入れる。教材作りには数式ソフトの活用や、情報機器を用いたディスプレイの方法を試みる。CSTポータルⅡを利用して、オンデマンド形式で実施する。 |
履修条件 | 教職課程の必修科目(新課程) ※旧課程の学生は履修する必要がない |
授業計画
第1回 | シラバスの内容を確認の上、授業に臨むこと。 この授業の進め方。数学の発展の歴史と、生徒の数学認識の進化過程の相似点と相違点。 [事後学習] 数学教育において数学史を学ぶことの意義を考え、記述する。(120分) |
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第2回 | エジプト、メソポタミヤの数学 の中から、数の体系、図形と計量などの教材の探究及びその指導法の研究。 [事前学習] 当該年代の数学に関するトピックを調べる。(120分) [事後学習] 本時で扱った数学の話題について、教材化の可能性も考えながらまとめる。(120分) |
第3回 | ギリシャの数学の特徴(タレス、ピタゴラス)の中から、平面図形、三平方の定理などの教材の探究及びその指導法の研究。 [事前学習] 当該年代の数学に関するトピックを調べる。(120分) [事後学習] 本時で扱った数学の話題について、教材化の可能性も考えながらまとめる。(120分) |
第4回 | ギリシャの三大問題(角の三等分等)アレキサンドリア・ユークリッド(平行線公理等)の中から、平行線の性質、作図法などの教材の探究及びその指導法の研究。 [事前学習] 上記の内容について基本的な事実を調べる。(120分) [事後学習] 本時で扱った数学の話題について、教材化の可能性も考えながらまとめる。(120分) |
第5回 | アルキメデス(求積問題、 円周率等)の中から微分・積分など教材の探究及びその指導法の研究。 [事前学習] 上記の内容について基本的な事実を調べる。(120分) [事後学習] 本時で扱った数学の話題について、教材化の可能性も考えながらまとめる。。(120分) |
第6回 | アポロニウス(円錐曲線等)の仕事と関連し、2次曲線、円錐曲線などの教材の探究、 及び、 その指導法の研究。 [事前学習] 上記の内容について基本的な事実を調べる。(120分) [事後学習] 本時で扱った数学の話題について、教材化の可能性も考えながらまとめる。(120分) |
第7回 | 第2回から6回の内容から教材をつくる。 [事前学習] 教材案を作成。(120分) [事後学習] 本時での議論をもとに、教材を完成させる。(180分) |
第8回 | インド、アラビアの数学、フィボナッチ数列などの中から、代数計算、代数方程式、アルゴリズムに関する教材の研究及びその指導法の研究。 [事前学習] 上記の内容について基本的な事実を調べる。(120分) [事後学習] 本時で扱った数学の話題について、教材化の可能性も考えながらまとめる。(120分) |
第9回 | 代数学の発展(3次、4次、高次代数方程式など)(中学・高校の数学をより広い体系からとらえてみる) [事前学習] 上記の内容について基本的な事実を調べる。(120分) [事後学習] 本時で扱った数学の話題について、教材化の可能性も考えながらまとめる。(120分) |
第10回 | 射影幾何学(デザルク、パスカル)(中学・高校の数学をより広い体系からとらえてみる) [事前学習] 上記の内容について基本的な事実を調べる。(120分) [事後学習] 本時で扱った数学の話題について、教材化の可能性も考えながらまとめる。(120分) |
第11回 | 解析幾何学(デカルト等)(中学・高校の数学をより広い体系からとらえてみる) [事前学習] 上記の内容について基本的な事実を調べる。(120分) [事後学習] 本時で扱った数学の話題について、教材化の可能性も考えながらまとめる。(120分) |
第12回 | 微分積分学の発展(第5回の内容の近代への発展を考えを見る) [事前学習] 上記の内容について基本的な事実を調べる。(120分) [事後学習] 本時で扱った数学の話題について、教材化の可能性も考えながらまとめる。(120分) |
第13回 | 数学史を学んできたなかから教材や教具のアイディアをみつける。 [事前学習] 数学史の中から題材をとりあげ、1校時の指導案の原案をつくる。(120分) [事後学習] 本時の議論をもとに、問題点、改良点を検討する。(120分) |
第14回 | 前回の検討に基づく教材、教具の紹介、改訂、改良 [事前学習] 13回事後学習につづき、1校時分の指導案案をつくる。(180分) [事後学習] 本時の議論をもとに、指導計画を完成させ15回に提出する。(120分) |
第15回 | 平常試験とその解説 [事前学習] 講義全体をとおしての総復習。(180分) [事後学習] 解説をもとに平常試験を再度振り返る。(120分) |
その他
教科書 |
文部科学省 『中学校学習指導要領解説(H29年告示)数学編』 日本文教出版大阪 2018年
文部科学省 『高等学校学習指導要領解説(H30年告示)数学編 理数編』 学校図書株式会社 2019年
なお、『高等学校学習指導要領解説(平成30年告示)数学編』は2019年3月刊行予定であり、文部科学省ホームページよりダウンロード可能。
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参考書 |
特になし。必要な資料は、適宜配布する。
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成績評価の方法 及び基準 |
レポート、平常試験により総合的に評価する。 |
質問への対応 | ポータルIIを用いての遠隔授業になるので、質問等は メールで受け受けます。アドレスはポータルIIでお知らせします。 |
研究室又は 連絡先 |
初回授業で伝える。 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |