2021年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 教)地学実験 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 2年 |
担当者 | 梶山 貴弘 | 履修期 | 年間 |
単位 | 1 | 曜日時限 | 土曜5 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | X65D |
クラス |
概要
学修到達目標 | 【授業概要】地学的な自然現象は、現実世界の任意空間・地点で発生している。当然ながら,それらは屋外で起きている。したがって、自然環境に関する最も効果的な学修方法は、実際に野外で,本物を観察・実験することである。また,自然環境から自然界の法則性や地域性を見出すことは,地学に限らず,理科(自然科学)の最も本質的な教育方法でもある。そこで本授業では,将来の地学(理科)教員を対象として,「地球科学(地学)」の基礎的な調査技術を,とくに地形・地質分野を中心として修得する。 【到達目標】地形・地質を中心とした野外における自然環境の調査法の基礎,および室内におけるそれら調査法を修得することが出来る。また,調査結果の分析と取りまとめの技術を修得することが出来る。 |
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授業形態及び 授業方法 |
《対面授業》対面(巡検)とオンデマンド型を併用して行う。授業は,3回の対面による野外実習(巡検)(4時限分×3回=12時限分)と,3回のオンデマンド型の自宅実験(1時限分×3回=3時限分)から構成される。巡検の基本的な流れは,巡検前に配布資料・機材を研究室で受け取って(可能な場合に限る)事前学習をし,当日に現地集合・解散で巡検を行い,後日にレポートを作成して提出する。巡検は、第1回目が5~6月(例年の春季分)に相模野で,第2回目が11月(例年の夏季分)に三浦半島で,第3回目が12月(例年の秋季分)に奥多摩で行い、全て日帰りとして日曜日に実施する。巡検中の移動は,徒歩と公共交通機関を利用する。なお受講人数の関係で、各回の巡検は3~4の日程(クラス)に分けて実施する予定である。オンデマンド型の基本的な流れは,解説動画を視聴し,自宅で実験を行い,後日にレポートを作成して提出する。巡検の日程・申し込み・注意事項・配布物・課題など、授業に関する全ての連絡事項は、CSTポータルⅡにおいて行うので,各自で確認すること。なお,受講者数によっては,授業計画と内容を変更する場合がある。 扱う内容は,高校の「地学基礎」を中心とし,一部は高校の「地学」を含む。とくに地形や,地質分野の地層や岩石を重点的に扱う。 ※巡検日(とくに第2・3回目)は予定日であり,今後の社会情勢により変更する可能性があるので,注意すること。 |
履修条件 | 教職課程(理科)の必修科目。 教職「地学概論」(必修)の内容と対応するため,同時に履修することが望ましい。 中学校理科地学分野の内容を復習しておくこと。 「地理学」「自然環境論」を履修することが望ましい。 |
授業計画
第1回 | 授業の到達目標・計画・評価方法,高校地学の対象と分野《オンデマンド型》4月初旬 【事前学習】シラバスを読んでおく。(60分) 【事後学習】学習した内容について配布資料やメモなどを整理する。(60分) |
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第2回 | 第1回巡検(例年の春季分)①:平野の河成地形・地質とその関連現象《相模野》5~6月 ・河川、河成段丘と河成低地、地層、テフラ、段丘礫層,湧水など 【事前学習】実習パンフレットを読んでおく。また専門用語や実習地の自然環境について、専門書やインターネットなどで調べておく。実習地とその周辺地域の地形図を読んでおく。(120分) 【事後学習】学習した内容についてパンフレットやフィールドノートなどを整理するとともに、文献調査をおこない、実習レポートを作成する。(360分) |
第3回 | 第1回巡検(例年の春季分)②:平野の河成地形・地質とその関連現象《相模野》5~6月 ①と同じ(連続時限) |
第4回 | 第1回巡検(例年の春季分)③:平野の河成地形・地質とその関連現象《相模野》5~6月 ①と同じ(連続時限) |
第5回 | 第1回巡検(例年の春季分)④:平野の河成地形・地質とその関連現象《相模野》5~6月 ①と同じ(連続時限) |
第6回 | 自宅実験(例年の室内実習)①:地形図読図と地形断面図の作図《オンデマンド型》5~6月 ・等高線、谷線・尾根線,地形断面図など 【事前学習】実習パンフレットを読んでおく。また専門用語や対象地の自然環境について、専門書やインターネットなどで調べておく。対象地とその周辺地域の地形図を読んでおく。(60分) 【事後学習】授業中の実験課題を完成させる。(180分) |
第7回 | 第2回巡検(例年の夏季分)①:海岸の地形・地質とその関連現象《三浦半島》11月 ・波浪、砂浜海岸と岩石海岸、海成段丘,波食棚,地質構造と堆積構造など 【事前学習】実習パンフレットを読んでおく。また専門用語や実習地の自然環境について、専門書やインターネットなどで調べておく。実習地とその周辺地域の地形図を読んでおく。(120分) 【事後学習】学習した内容についてパンフレットやフィールドノートなどを整理するとともに、文献調査をおこない、実習レポートを作成する。(360分) |
第8回 | 第2回巡検(例年の夏季分)②:海岸の地形・地質とその関連現象《三浦半島》11月 ①と同じ(連続時限) |
第9回 | 第2回巡検(例年の夏季分)③:海岸の地形・地質とその関連現象《三浦半島》11月 ①と同じ(連続時限) |
第10回 | 第2回巡検(例年の夏季分)④:海岸の地形・地質とその関連現象《三浦半島》11月 ①と同じ(連続時限) |
第11回 | 第3回巡検(例年の秋季分)①:山地の地形・地質とその関連現象《奥多摩》12月 ・丘陵と山地、侵食谷と河谷、マスムーブメント、鉱床と鉱物資源、植生など 【事前学習】実習パンフレットを読んでおく。また専門用語や実習地の自然環境について、専門書やインターネットなどで調べておく。実習地とその周辺地域の地形図を読んでおく。(120分) 【事後学習】学習した内容についてパンフレットやフィールドノートなどを整理するとともに、文献調査をおこない、実習レポートを作成する。(360分) |
第12回 | 第3回巡検(例年の秋季分)②:山地の地形・地質とその関連現象《奥多摩》12月 ①と同じ(連続時限) |
第13回 | 第3回巡検(例年の秋季分)③:山地の地形・地質とその関連現象《奥多摩》12月 ①と同じ(連続時限) |
第14回 | 第3回巡検(例年の秋季分)④:山地の地形・地質とその関連現象《奥多摩》12月 ①と同じ(連続時限) |
第15回 | 自宅実験(例年の室内実習)②:地形図・地質図読図《オンデマンド型》12月 ・層序,年代、岩種など 【事前学習】実習パンフレットを読んでおく。また専門用語や対象地の自然環境について、専門書やインターネットなどで調べておく。対象地とその周辺地域の地形図を読んでおく。(60分) 【事後学習】授業中の実験課題を完成させる。(180分) |
その他
教科書 |
教科書は指定しない。実習前に毎回、実習パンフレットを配布する。
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参考書 |
貝塚爽平ほか編 『日本の地形4 関東・伊豆小笠原』 東京大学出版会 2000年
日本の地質「関東地方」編集委員会編 『日本の地質3 関東地方』 共立出版 1986年
日本地質学会編 『日本地方地質史3 関東地方』 朝倉書店 2008年
日本地質学会フィールドジオロジー刊行委員会編 『フィールドジオロジー1 フィールドジオロジー入門』 共立出版 2004年
泉岳樹・松山洋 『卒論・修論のための自然地理学フィールド調査』 古今書院 2017年
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成績評価の方法 及び基準 |
成績評価は、野外実習の巡検レポート(90%)と室内実習(10%)から評価する。 評価の前提として、野外実習は、第1回・第2回・第3回の全てに必ず参加しなければならない。なお各回の野外実習における授業態度とフィールドノートの記述内容によっては、実習レポートを受け付けない場合がある。 |
質問への対応 | 基本的には授業終了後またはオフィスアワーで対応するが,研究室在室時で可能な場合であればいつでも対応する。また,Eメールでも対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎 タワー・スコラ11階S1112室 船橋校舎 8号館4階842室 Eメール:kajiyama.takahiro@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 船橋 15:00 ~ 16:30
水曜 駿河台 15:00 ~ 16:30
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学生への メッセージ |
教職科目であることから,将来の教員としての自覚を持って授業に臨みましょう。とくに本授業は、野外での活動がメインであることから、態度や振る舞いには気を付けること。 野外実習中は、説明事項のほかに、観察結果や気付いた点・疑問点などをフィールドノートに逐次メモ(文章だけではなくスケッチ・グラフ・地図などとして)しましょう。なお事前・事後学習には,図書館を活用すると効果的です。 |