2021年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 教)数学科教育法Ⅱ | ||
---|---|---|---|
設置学科 | 一般教育 | 学年 | 2年 |
担当者 | 岸谷 正彦 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜6 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | Y36C |
クラス | 数学科以外の学生用クラス |
概要
学修到達目標 | 数学科教育法Iに引き続き、学習指導要領に示されている指導内容についての知識・理解を、学問的背景に留意しながら、深めていく。本講義では、主に高校の数学の学習指導要領を扱うが、 指導案作り、模擬授業等を通し、具体的な授業場面を想定した授業設計ができる力量を高める。 |
---|---|
授業形態及び 授業方法 |
学習指導要領の内容等に関する全体での講義, グループでの討論や演習など。さらに, 学習指導案の作成の仕方を学び, 模擬授業を行ってもらう。なお, 授業形態は, オンデマンド型授業とする。ただし, 新型コロナウイルス感染症の流行状況に応じて、授業形態及び授業内容を変更することがある。 |
履修条件 | 教職科目の必修科目 なお、この授業は、数学科以外の学生用の設置科目である。 |
授業計画
第1回 | この授業の到達目標と進め方について。 高校・学習指導要領全体の構成。 |
---|---|
第2回 | 指導計画の作成と内容の取り扱い,学習評価の視点. 「事前学習」高校指導要領解説第3章第1、2の概要を把握し、疑問点を明らかにしておく。(120分) 「事後学習」講義中に提起された問題について考察しノートにまとめる。(150分) |
第3回 | 代数的分野(数と式,一次不等式,二次方程式,整式の除法,分数式,等式と不等式の証明など代数的分野に関する指導の留意点の理解.) 「事前学習」上記分野に関した指導要領の部分を調べ要点を纏める。(120分) 「事後学習」 講義で扱った数学の問題、定理等について板書案を作成する。(150分) |
第4回 | 整数の性質(数学A・初等整数論的分野に関する導入目的とその指導上の留意点を理解する.) 「事前学習」上記分野に関した指導要領の部分を調べ要点を纏める。(120分) 「事後学習」 講義で扱った数学の問題、定理等について板書案を作成する。(120分) |
第5回 | 関数の意味,2次関数,2次不等式 (2次関数が現れる様々な例を紹介し,関数の意味を理解させる.2次不等式と2次不等式を関連させた指導等に留意する.) 「事前学習」上記分野に関した指導要領の部分を調べ要点を纏める。(120分) 「事後学習」 講義で扱った数学の問題、定理等について板書案を作成する。(150分) |
第6回 | 指数関数・対数関数(指数法則から出発し指数関数へ導いていく流れ,逆関数としての対数 関数の捉え方などを把握し,その指導法を学ぶ. 「事前学習」上記分野に関した指導要領の部分を調べ要点を纏める(120分)。 「事後学習」 講義で扱った数学の問題、定理等について板書案を作成する。(150分) |
第7回 | 三角比・三角関数(三角比から出発し三角関数へ導いていく流れを把握し,三角関数の定義の理解し諸公式の活用ができるための指導法を学ぶ. (5,6,7回を通じ, ソフトウエアーGeogebla等による関数のグラフの作図を含む.) 「事前学習」上記分野に関した指導要領の部分を調べ要点を纏める。(120分) 「事後学習」 講義で扱った数学の問題、定理等について板書案を作成する。(150分) |
第8回 | 複素数(2次方程式の解との関連での複素数の導入法と,実数の拡張としての意味を理解させための指導方法,さらに複素数の諸性質と応用に関する指導例を学ぶ.) 「事前学習」上記分野に関した指導要領の部分を調べ要点を纏める。(120分) 「事後学習」 講義で扱った数学の問題、定理等について板書案を作成する。(150分) |
第9回 | 微分・積分の定義とその意味(速度,加速度,接線,求積法といった微積分の起こりともなった問題を通し,微分や定積分の定義,微分積分学の基本定理などを理解させるための指導法を学ぶ.) 「事前学習」上記分野に関した指導要領の部分を調べ要点を纏める。(120分) 「事後学習」 講義で扱った数学の問題、定理等について板書案を作成する。(150分) |
第10回 | アクティブラーニング、反転授業、評価方法の数学授業での実践例アクティブラーニング,反転授業,評価方法の数学授業での実践例 「事前学習」アクティブラーニング、反転授業についての基本的な意味を調べておく。(120分) 「事後学習」 アクティブラーニングに相応しいと思われる内容と方法を考え、発表できるようにしておく。(120分) |
第11回 | 授業計画案の作成I(各班で選択した1単元全体を通した指導案の検討) 「事前学習」 班での議論。高校・単元で模擬授業として取り上げるものを選択しておく。(120分) 「事後学習」 単元内容について高校教科書で十分に復習しておく。(120分) |
第12回 | 模擬授業Iと相互評価 (各班の模擬授業と検討) 「事前学習」 前半に模擬授業を行う班は模擬授業の教材準備と練習。 後半に模擬授業を行う班は前半で扱う内容を学習しておく。(180分) 「事後学習」 前半に模擬授業を行った班は模擬授業の反省点を纏める。(120分) |
第13回 | 模擬授業Iと相互評価 (各班の模擬授業と検討) 「事前学習」 前半に模擬授業を行う班は模擬授業の教材準備と練習。 後半に模擬授業を行う班は前半で扱う内容を学習しておく。(180分) 「事後学習」 前半に模擬授業を行った班は模擬授業の反省点を纏める。(120分) |
第14回 | 模擬授業Ⅱと相互評価 (各班の模擬授業と検討) 「事前学習」 後半に模擬授業を行う班は模擬授業の教材準備と練習。 前半に授業を行った班は後半で扱う模擬授業を行う内容を学習しておく。(180分) 「事後学習」 後半に模擬授業を行った班は模擬授業の反省点を纏める。(120分) |
第15回 | 平常試験とその解説 「事前学習」 第1回からの内容を総復習する(180分) |
その他
教科書 |
文部科学省 『中学校学習指導要領解説(H29年告示) 数学編』 日本文教出版 2018年
文部科学省 『高等学校学習指導要領解説(H30年告示) 数学編 』 学校図書株式会社 2019年
学校用教科書として、『未来にひろがる数学1・2・3』 啓林館と『数学I・A・II・B・III』 数研出版 を使用します。初回の授業で, 説明します。
|
---|---|
参考書 |
資料は, 適時配布します。
|
成績評価の方法 及び基準 |
レポート・課題、平常試験 、模擬授業により総合的に評価する。 学習指導案や課題の提出(50%) 模擬授業の実施(30%) 平常試験(20%) |
質問への対応 | 授業終了後に対応します。 |
研究室又は 連絡先 |
初回授業で伝達する。 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
数学を表面的に知っているだけでは、教えることはできません。 自身が粘り強く考え、より理解を深める必要があります。 受け身ではない、積極的な態度が要求されます。 |