2021年 短期大学部 シラバス - 建築・生活デザイン学科
設置情報
科目名 | 建築気候 | ||
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設置学科 | 建築・生活デザイン学科 | 学年 | 1年 |
担当者 | 羽入・星 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜4 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | C54L |
クラス | |||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 本講座は建築環境工学のうち,主として「温熱」及び「空気」環境に関する事項を学習する。住まいの性能表示制度等,建築の質的向上に資するため,建築音環境と関連して温熱・空気・光・音環境など建築にまつわる周辺環境を総合的,科学的に理解し、快適な住居空間を創造するための方策を学ぶことを目的としている。また、講義に関連した演習問題を解くことによって理解を深めると共に,映像で実生活への応用例を紹介し,身近な環境評価を試みるなど,体験学習的要素を盛り込んでいくことで、実生活に反映することができる。 科目ナンバリング:MFmE-218 |
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授業形態及び 授業方法 |
「オンデマンド型授業」講義+演習を主体とし、理解を深めていく。 (時間割通りに受講することを強く勧める) |
履修条件 | 専門教育科目(選択) 「建築環境の基礎」を履修し、建築環境を体系的に理解・把握し実生活へ還元するなど、意欲的であることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | ガイダンス:建築環境工学とその位置付け,単位,研究紹介, 「シラバスの内容を確認の上、授業に臨むこと」演習:テクニカルビデオ(100字論文) |
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第2回 | 外的環境 都市気候,建築気候図,デグリーデイ,クリモグラフ,風配図【what's new !】 地球環境保全計画「シラバスの内容を確認の上、授業に臨むこと」 演習:テクニカルビデオを上映し、学んだことを明記する。 【事前学習】:教科書・参考書の該当部分に目を通しておく。(120分) 【事後学習】:講義中に指摘した内容について振り返りをする。(120分) |
第3回 | 湿り空気線図 重量絶対湿度,エンタルピー,露点温度,空気の混合 等を講義。 演習 :湿り空気線図を読む。時間内に演習への取り組み方を解説する。 【事前学習】:教科書・参考書の該当部分に目を通しておく。(120分) 【事後学習】:講義中に指摘した内容について振り返りをする。(120分) |
第4回 | 温熱指標と快適環境 有効温度,グローブ温度,不快指数,PMVとPPD,Met cloを解説。 演習 :SET等温熱評価を試みる。時間内に並行して取り組み方を解説する。 【事前学習】:教科書・参考書の該当部分に目を通しておく。(120分) 【事後学習】:講義中に指摘した内容について振り返りをする。(120分) |
第5回 | 熱指標と快適環境 環境評価,温湿度,輻射熱,気流速度,浮遊粉塵量,ガス濃度等の計測評価を解説する。 演習:授業後半で、評価基準の設問、ガス濃度などを共に求める。 【事前学習】:教科書・参考書の該当部分に目を通しておく。(120分) 【事後学習】:講義中に指摘した内容について振り返りをする。(120分) |
第6回 | 教室内の環境測定 :各人のclo値算定,教室内の温熱・空気質・光・音環境等の総合的な環境評価方法を講義する。 演習:授業時間内に、実測評価を試みる。 【事前学習】:教科書・参考書の該当部分に目を通しておく。(120分) 【事後学習】:講義中に指摘した内容について振り返りをする。(120分) |
第7回 | 空気の汚染と必要換気量 換気回数,換気測定法 を解説する。【what's new !】環境アセスメント 演習:授業と並行し、計算法を演習として理解する。 【事前学習】:教科書・参考書の該当部分に目を通しておく。(120分) 【事後学習】:講義中に指摘した内容について振り返りをする。(120分) |
第8回 | 必要換気量の計算と室内濃度の計算, 換気量,気密測定の実際を解説する。 【what's new !】環境家計簿とは? 演習:授業と並行し、換気計算にとりくむ。 【事前学習】:教科書・参考書の該当部分に目を通しておく。(120分) 【事後学習】:講義中に指摘した内容について振り返りをする。(120分) |
第9回 | 自然換気 I 圧力差と流量,風量係数,直列・並列結合 【what's new !】住まいの通風計画 演習:授業と並行し、換気計算にとりくむ。 【事前学習】:教科書・参考書の該当部分に目を通しておく。(120分) 【事後学習】:講義中に指摘した内容について振り返りをする。(120分) |
第10回 | 自然換気 II 風,温度による換気計算の方法 【what's new !】福祉住環境コーディネーター 演習:授業と並行し、重力換気計算等にとりくむ。 【事前学習】:教科書・参考書の該当部分に目を通しておく。(120分) 【事後学習】:講義中に指摘した内容について振り返りをする。(120分) |
第11回 | 定常伝熱I 中空層の熱抵抗,建物の熱伝導率,熱貫流抵抗 【what's new !】断熱・気密化住宅での住まい方 演習:授業と並行し、熱貫流率・熱貫流抵抗の計算にとりくむ。 【事前学習】:教科書・参考書の該当部分に目を通しておく。(120分) 【事後学習】:講義中に指摘した内容について振り返りをする。(120分) |
第12回 | 定常伝熱II 熱貫流率,貫流熱量,複層壁の温度分布 【what's new !】エコライフチェック 演習:授業と並行し、貫流熱量や壁体の温度分布等の計算にとりくむ。 【事前学習】:教科書・参考書の該当部分に目を通しておく。(120分) 【事後学習】:講義中に指摘した内容について振り返りをする。(120分) |
第13回 | 湿気と結露 結露の判定と結露防止対策,小論文 半期総合演習:温熱・空気環境に纏わる、実践例を紹介しながら、総合演習の形で、授業の要点をまとめ理解度確認テスト対策に応用する。質疑応答と共に、理解度が低い単元の解説を行う。 【事前学習】:教科書・参考書の該当部分に目を通しておく。(120分) 【事後学習】:講義中に指摘した内容について振り返りをする。(120分) |
第14回 | レポート課題 【事前学習】:教科書・参考書の該当部分に目を通しておく。(120分) 【事後学習】:これまでの学習内容について振り返りをする。(120分) |
第15回 | まとめ 理解度の低い単元に対し、充分な理解度に到達するよう補修・演習を実施し、実力向上を図る。 |
その他
教科書 |
田中俊六、武田 仁、足立哲夫、土屋喬雄 『最新建築環境工学 』 井上書院 2014年 第4版
当教科書は、温熱・空気質・音・光環境全般を扱っており、卒業後も資格取得に到る
まで充分活用できる参考でもあり、手元に置き、予習復習に使用されたい。
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参考書 |
日本建築学会 『建築環境工学用教材 環境編 』 丸善株式会社
日本建築学会 『住宅の環境設計データブック』 丸善株式会社
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成績評価の方法 及び基準 |
毎回授業の演習(30%) レポート課題(70%) |
質問への対応 | メールにて対応する |
研究室又は 連絡先 |
9号館923D研究室 羽入:hanyu.toshiki(at)nihon-u.ac.jp 星:hoshi.kazuma(at)nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 船橋 18:10 ~ 19:00
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学生への メッセージ |
21世紀は常に、地球環境問題と対峙せざるをえない時代です。建築計画原論といわれる科目です。受講者の所属の如何に関わらず、環境の解るデザイナーやエンジニアを輩出したいと思っています。快適・安全・省エネ社会の基盤づくりは皆さんの手中にあります。基礎をしっかり身につけて下さい。 |