2021年 短期大学部 シラバス - 総合教育科目・補充教育科目
設置情報
科目名 | 宇宙の科学 | ||
---|---|---|---|
設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 田中 俊成 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜6 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | N36P |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 | ||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 天文学,惑星科学,宇宙工学,宇宙生物学,太陽地球系物理学の総称である宇宙科学の知識を網羅的に身につける.古典天文学から最新の宇宙科学までの知識を得ることで,宇宙の中の知的存在である人類の歴史と発展,さらに地球環境保全の重要性について認識を深めることが出来る. 科目ナンバリング:LLiN-107 |
---|---|
授業形態及び 授業方法 |
オンデマンド型授業を行う。天体望遠鏡における天体自動導入ソフトウェアの開発の経験に基づく天体座標計算の詳細に関する解説、さらに天体画像撮影に関する豊富な経験に基づく天体観測方法,天体望遠鏡の原理・使い方・撮像の実際に関する解説を通して,天文学と宇宙に関する理解を深めることを目標とし,パワーポイントを多用し講義を行う.また,宇宙・天体に関する画像や動画を効果的に用いた講義を行う. |
履修条件 | 宇宙科学,天文学,星空に興味があり、物理学の基礎的科目を履修済みまたは履修中であることが望ましい.また、天体の運行と座標計算に関して学ぶ際には代数学と幾何学の基礎的知識があることが,理解を深める上で望ましい. |
授業計画
第1回 | 『科目概要』 授業の進め方の説明を受け,各授業回で講義する宇宙科学を網羅した概要を学ぶ. 【事前学習】シラバスの内容を確認の上,あらかじめ宇宙・天文学に関し興味を持った事柄を調べておくこと.(120分) 【事後学習】講義内容を復習し理解を深めること.(120分) |
---|---|
第2回 | 『宇宙・天体の観測プローブ』 電波,赤外線,可視光,紫外線,X線,ガンマ線、宇宙線の特徴と観測手法について学ぶ. 【事前学習】授業のテーマに関わる科学的知識を調べておくこと.(120分) 【事後学習】講義内容を復習し理解を深めること.(120分) |
第3回 | 『天体観測1;時刻・座標系』 天体観測に必要な時刻系と座標系、座標計算法について学ぶ. 【事前学習】授業のテーマに関わる科学的知識を調べておくこと.(120分) 【事後学習】講義内容を復習し理解を深めること.(120分) |
第4回 | 『天体観測2;太陽系天体の座標系・暦』 太陽系天体の座標計算法について学ぶ. 【事前学習】授業のテーマに関わる科学的知識を調べておくこと.(120分) 【事後学習】講義内容を復習し理解を深めること.(120分) |
第5回 | 『天体観測3;望遠鏡の原理・使い方、天体画像撮影』 望遠鏡の種類と反射望遠鏡,屈折望遠鏡の原理および使い方、さらに天体画像撮影に関する様々な方法について学ぶ. 【事前学習】授業のテーマに関わる科学的知識を調べておくこと.(120分) 【事後学習】講義内容を復習し理解を深めること.(120分) |
第6回 | 『天体観測4;天体までの距離』 天体までの距離の認識に焦点を当てた人類の歴史について学ぶ. 【事前学習】授業のテーマに関わる科学的知識を調べておくこと.(120分) 【事後学習】講義内容を復習し理解を深めること.(120分) |
第7回 | 『天体観測5;日食と月食』 太陽、地球、月の相対的位置に基づく日食と月食、及びそれらの周期性について学ぶ. 【事前学習】授業のテーマに関わる科学的知識を調べておくこと.(120分) 【事後学習】講義内容を復習し理解を深めること.(120分) |
第8回 | 『宇宙論と銀河・恒星の形成』 ビックバン,インフレーション,宇宙マイクロ波背景放射などの宇宙史と重力波について学ぶ. 【事前学習】授業のテーマに関わる科学的知識を調べておくこと.(120分) 【事後学習】講義内容を復習し理解を深めること.(120分) |
第9回 | 『惑星形成論と太陽系外惑星』 太陽系の形成理論と太陽系外惑星について学ぶ. 【事前学習】授業のテーマに関わる科学的知識を調べておくこと.(120分) 【事後学習】講義内容を復習し理解を深めること.(120分) |
第10回 | 『太陽と太陽系の惑星』 最も身近な恒星である太陽と太陽系の惑星について学ぶ. 【事前学習】授業のテーマに関わる科学的知識を調べておくこと.(120分) 【事後学習】講義内容を復習し理解を深めること.(120分) |
第11回 | 『ロケット工学』 ロケット工学と人工衛星、月探査の歴史について学ぶ. 【事前学習】授業のテーマに関わる科学的知識を調べておくこと.(120分) 【事後学習】講義内容を復習し理解を深めること.(120分) |
第12回 | 『惑星探査』 惑星探査機の開発の歴史と、惑星探査の成果について学ぶ. 【事前学習】授業のテーマに関わる科学的知識を調べておくこと.(120分) 【事後学習】講義内容を復習し理解を深めること.(120分) |
第13回 | 『流星、隕石、小惑星』 流星および隕石、さらに主に地球近傍の小惑星について学ぶ. 【事前学習】授業のテーマに関わる最近のニュースを調べておくこと.(120分) 【事後学習】講義内容を復習し理解を深めること.(120分) |
第14回 | 『地球外知的生命探査』 電波天文学と知的生命体探査について学ぶ. レポートの課題を提示する.提出方法,提出場所,提出期限は授業中に指定する. 【事前学習】授業のテーマに関わる最近のニュースを調べておくこと.(120分) 【事後学習】講義内容を復習し理解を深めること.(120分) |
第15回 | 『本授業のまとめ』 第14回までに行った授業内容をまとめて概観するとともに,レポート課題の解答について解説を行う. 【事前学習】提出レポートをまとめること.(120分) 【事後学習】レポート課題の解説を復習し理解を深めること.(120分) |
その他
教科書 |
教科書は指定しません.
|
---|---|
参考書 |
大谷栄治・長谷川昭・花輪公雄 編集,佐々木晶・土`山明・笠羽康正・大竹真紀子 著 『太陽・惑星系と地球』 太陽・惑星系と地球(現代地球科学入門シリーズ 全16巻【1】巻) 共立出版 2019年 第1版
『シリーズ現代の天文学(第1巻ー第17巻)』 日本評論社 2018年 第2版
長沢 工 『天体の位置計算 増補版』 天体の位置計算 増補版 知人書館 1985年 第1版
|
成績評価の方法 及び基準 |
メディア授業視聴(出席)の上、レポート提出を成績評価基準とします. ※理解度確認テストは実施しません. |
質問への対応 | 電子メールと研究室での面談にて対応します. |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎物理実験B棟2階 047-469-5974(直通)または047-469-5489(事務室) tanaka@lebra.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 船橋 14:00 ~ 16:00
|
学生への メッセージ |
宇宙は,人類にとって最も古い学問の対象であり,常にフロンティアでもあり,そして誰の頭上にも自由に広がる研究対象です。是非,身近な天文現象にも目を留めて,自然科学から学ぶことの意味を考えて見てください。 |