2021年 大学院理工学研究科 シラバス - 海洋建築工学専攻
設置情報
科目名 | 防災工学特論 | ||
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設置学科 | 海洋建築工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 中西 三和 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | D43B |
クラス |
概要
学修到達目標 | わが国で危惧される災害は、地震、津波、水害等多岐にわたる。近年の各種災害事例を認識するとともに、特に地震災害を軽減するためには、既存建築物の耐震改修(補強)の促進が不可欠であることを理解する。この講義では、鉄筋コンクリート造建築物を対象に過去の地震による被害を概観し、既存鉄筋コンクリート造建築物の耐震診断法及び耐震改修技術の現状を学ぶことができる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
日本建築防災協会の「既存鉄筋コンクリート造建築物の耐震診断基準同解説」の内容を学び、第1次診断と第2次診断を例題を解きながら理解する。 授業は,対面授業で行い、必要に応じてPPTを利用する。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
「鉄筋コンクリート構造」並びに「構造設計」の基礎知識があることが望ましい。 なお,次回の授業資料をMoodlに掲載するので必ず読んでおくこと。また,授業終了後,理解が不足していると自覚した場合には必ず復習し次の授業に備えること。質問がある場合にはメールにて対応する。 |
授業計画
第1回 | ガイダンス:ガイダンスでは受講上の注意点を述べるので,その注意点を守って授業に臨むこと。 過去の地震災害と耐震関連規定の変遷 |
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第2回 | 被災度区分判定基準の考え方 地震から建物を守る新しい技術-摩擦ダンパーの開発の経緯ー |
第3回 | 2011東日本大震災における津波災害と災害軽減に向けた取り組み 熊本地震における耐震補強,免制震補強建物の対地震効果 |
第4回 | 自然災害:風水害・土砂災害・火山爆発 |
第5回 | 耐震診断基準の全体構成「既存鉄筋コンクリート造建築物の耐震診断基準」の内容概説 耐震診断基準 : 総則・定義 |
第6回 | 耐震診断基準 :1次診断を例に説明 ・保有性能基本指標(Eo)の考え方 |
第7回 | 耐震診断基準 :1次診断を例に説明 ・強度指標(C) ・靱性指標(F) |
第8回 | 1次診断課題・授業時間内に演習として実施 |
第9回 | 耐震診断基準 :2次診断および3次診断 ・保有性能基本指標(Eo) ・強度指標(C) ・靭性指標(F) |
第10回 | 耐震診断基準 :1次~3次診断 ・形状指標 SD ・経年指標 T |
第11回 | 耐震診断基準 :1次~3次診断 ・耐震性の判定 |
第12回 | 木造建物の耐震診断概説 |
第13回 | 被災度区分判定基準の考え方 RC造建物の応急危険度判定規準概説 |
第14回 | ・2次診断による課題IIの説明 |
第15回 | 課題Ⅱの提出 |
その他
教科書 | |
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
『改訂版鉄筋コンクリート建築物の耐震診断基準同解説』 (財)日本建築防災協会 1990年
『2001年版既存鉄筋コンクリート造建築物の耐震診断基準同解説 』 (財)日本建築防災協会 2001年
必要に応じて要約した資料を配布する。
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成績評価の方法 及び基準 |
2つの課題の内容により評価する。 |
質問への対応 | メールにて、随時質問に対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
海洋建築工学科 北嶋研究室 13号館6階1361A室 メール:nakanishi.mitsukazu@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
木曜 船橋 12:10 ~ 13:00
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学生への メッセージ |
東海、東南海、南海地震など、大地震発生が危惧されている。この講義で、地震に対する心構え、建物の地震防災対策を是非身につけて欲しい。 |